
By: Lenore Edman
ライティング講座なるものに参加してきました。ブログを書いている人にとっては永遠のテーマだと思います。
私がこの手のセミナーに参加したのは生まれて初めてだったのですが、思い切って参加して良かったです。小説やライティングの本を読んだり、他人の文章を読んで研究するだけでは気づけないことがたくさんあると感じました。
講師は、藤嶋ひじりさん。女性です。
藤嶋ひじり先生|編集室Roots
リンク先を観てもらえばわかりますが、一度は名前を聞いたことのある有名な雑誌やAll Aboutなどで執筆もされており、実は気づかない間に藤嶋先生の書いた文章に触れている人も多いはずです。
セミナーのタイトルは、10年先も生き残るアドセンスサイト戦略(東京)ワークショップ第2回「読みやすい!わかりやすい!ライティング基礎講座」です。読みやすくて、わかりやすい。文章を書く上でとても大事ですよね。
ライティングは「誰に何を伝えるのかが重要」とよく言われます。読みやすいってことは相手が読みやすいと感じる文章。わかりやすいというのは相手がわかる文章。でも、それってどうやればいいの?やり方とかあんの?と私は思っていました。それで今回の講義を受けて特に強烈に思ったことは2つ。
読みやすさを手に入れるためには、
文章のリズムを大切にしましょうよ
わかりやすさを手に入れるためには、
説明文をきちんと書けるようになろうぜ
ってことです。
で、そのためにどうすんの?ってことがセミナーで展開されていきました。
目次をタップすると見出しに飛びます
読みやすさはリズム。紙に印刷して、音読する。
藤嶋先生は「文章はリズム」だと穏やかに連呼されていました。1回や2回じゃありません。最初だけでも最後だけでもない、恒常的に発していました。
そこまで言うならそうなんだなと思わざるを得ません。「音楽はリズム」だとかボブ・マーリーあたりが言ってそうですが、それと同じくらい重要なことなのです。
書き方とか言葉の選び方なんかはもちろん懇切丁寧に説明されていたのですが、「文章を書いたら、紙に印刷して、音読を絶対にやりましょう。」としきりに言っていたのが印象的でした。
リズムを手に入れるためにはブルーライトと黙読では足りません。黒インクと古紙パルプが織りなす反射光のリズムを視覚で捉えて、空気の振動を耳及び全身で感じないといけないのです。
私はプリンターを捨てた
推敲のために印刷して読み返す・・・。多分大半の人はやっていないでしょう。私もやっていません。どうしましょう。半年前の引っ越しのとき、ミニマリストを気取ってプリンターを捨てたことを激しく後悔しています。
かといって推敲のたびにネットプリントのためセブンイレブンに走るのも骨が折れますから、これを機会に最新式のプリンターを購入しようと決意しました。
安いですね・・・2、3万するもんだと思っていました。
惜しげもなく音読する
声が大きい人ってエネルギー豊かな感じがしますよね。スポーツでも強いチームは声が出ています。やっぱり声を出さないとダメ。
私は普段から出不精であまり大声を出さないので、セミナーのときに当てられて答えたとき、想像以上に自分の声がカッサカサでちょっと引きました。
ベートーヴェンじゃあるまいし、黙読ではダメ。パソコンを噛んでもハードディスクの振動しか伝わってきません。きちんと音読しないとリズムを感じることは難しいのです。
以上のようなことが、読みやすい文章の確立の必要なのだと私は感じました。多分だいたい合っていると思います。
豆腐は食べ物である。外国人にわかりやすく説明するためには

By: Joy
豆腐を外国人にわかりやすく説明しましょう。
という問題を出すと、みんな複雑なことばかり考えて「食べ物である」ってことが抜けるそうです。大豆がウンタラカンタラ、木綿と絹の違いが・・・という方向に走ってしまいがち。
豆腐が食べ物だなんて当たり前なんだからわざわざ言う必要ないじゃん、と思うのかもしれませんが、それは相手が日本人だった場合の話。
だってアメリカ人は「豆腐」が食べ物なのか、人間なのか、乗り物なのかなんにもかわかってないんですから。
ちょっと賢くて漢字とか覚え始めたやつは、「豆が腐ってる。ってことはRotten beans.ライク・ア・ローリング・ストーンへのアンサーソング?」ぐらいのことを考え始めても不思議ではないのです。
食べ物であることはわかっていたら、「豆が腐ってる。ってことは発酵食品?あ!わかった!ナットウ!」とか勝手に妄想が始まる可能性もあります。
そいつらに正確に豆腐を説明するのは思いの外難しい。私はそう思いました。.
三人揃えば文殊の知恵
ワークショップ風に、参加者みんなで豆腐の要素を挙げていったのですが、自分ではパッと簡単に思いつかないものがバンバン出てきました。
雑誌の企画などでは、大人数で意見を出していくうちに思わぬ良い方向へ進んで良いアイディアが浮かぶことが多いそうです。ブログの記事も一緒ですよね。
とにかくたくさん出てきました。もういらないんじゃないの?ってところまでいっても更に出てくる。
結果、わずか数分でこれだけ出てきました。
- 材料は何?
- 作り方は?
- 調理法は?
- 食べ方は?どんなときに食べるの?
- 栄養や効果・効能は?
- 価格はどれくらい?
- 食べる頻度は?
- 食感は?
- 味(風味)は?
- 種類は?(ごま、枝豆、チーズなど)
- どこに売っているの?
- どこで食べられるの?
- 発祥の地はどこ?
この答えを上手に組み合わせれば、見事な説明文が出来上がるという訳です。相手に合わせて言い方を変えたり、不要な説明を省いたり。
ターゲットの前に、お前だよ

By: Jim Parker
ターゲットとか、読者目線とか言われますが、結局最初にこの作業をやらないと何も始まらないんだというのを痛感しました。伝える相手と内容が決まっても、自分が対象を完璧にわかっていなければ説明出来ないし、相手のことをわかっていなければ合わせるもクソもありません。
勉強して記事を書く、調べて記事を書くっていうのはこういうことなんだと思います。ネットや本で調べるだけじゃ足りないものは現地に足を運んだり専門家に取材する。当然の流れですよね。
1を説明するには10の材料を持っていないといけない。わかりやすい言葉遣いとか、きれいな言い回しとか、この後の話なんじゃないでしょうか。
以上のようなことが、わかりやすい文章の確立のために必要なのだと私は受け取りました。近からず遠からずだと思います。
まとめ
藤嶋ひじりさんは、「Webライティング講座」もやってらっしゃいます。ブログを書いている人、広報担当やWEB制作者、個人事業主まで文章を書くことが求められている方は一度覗いてみて下さい。
「ライティング 単発・通信コース」は、1記事+Skype1回+添削2回。決して安くはないのですが、今のまま自己流で訓練しながら100記事書くよりも、一度文章力を底上げしてから始めた方が絶対効率が良いですよね。
レベルアップした状態で書き始めると全然違うと思います。多分。だから私は今本気で迷っています。まんまとのせられているのです。
藤嶋ひじりさん|Roots文章表現塾