いかにも売れそうなタイトルの本です。ビジネス本ですが、学生が読んでもハッとすると思いますよ。
仕事が速い人になれば勝ち組になれる。そう信じている人は楽しく読めるはずです。自分の仕事が遅いと感じている人はかなりグサっとくる内容だと思います。
仕事が速い人は重宝がられます。しかし、全てにおいて仕事が遅い人よりも優れていると言えるでしょうか。
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仕事が速い?疑わしい法則
仕事が速い人はどんどん“モノ”を捨て、仕事が遅い人は“モノ”を大事にする。
出ました、断捨リズムです。どんどんモノを捨て、挙句の果てに大事なデータをふっ飛ばした人間を知っています。最近はモノを大事にすることを、バカにし過ぎですね。
仕事の速い人は緊急でない仕事を必ずやり、仕事が遅い人は緊急の仕事を優先する
仕事が速い人は、仕事が遅い人にめんどくさい、緊急の仕事をなすりつける卑怯な人間がほとんどです。
仕事が速い人はなかなかとりかからず、仕事が遅い人はすぐにとりかかる
途中まで遅い人にやらせて最後の最後においしいところを持っていく、という作戦です。
仕事が速い人は仕事をどんどん振り、仕事が遅い人は全部自分でやる
その通りかもしれませんが、これが本当だとしたら、仕事が速い人は仕事が遅い人がいないと、振る相手がいなくなってしまいますね。
これは本当にそうかも
仕事が速い人はマニュアルに頼り、仕事が遅い人は経験に頼る
これは当たっていると思います。賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶと同じですね。マニュアルは、先人たちの知恵が詰まった歴史です。1人の人間の勘は当てになりません。達人なんてそんなにいないのです。
速くても、遅くてもいいからちゃんとやろう
速度には順位がついてしまいます。10人いれば、速い人と遅い人に分かれてしまう。上位組は自然とこの本の「仕事が速い人」になり、下位組は「仕事が遅い人」になってしまいます。
結局、両方いないとダメなのです。
人にお願い出来るコミュニケーション能力、なんていうものも、仕事を引き受けてくれる気の弱い「仕事が遅い人」が居るからこそです。
全部見ていけば、すべての人が速い、遅い、必ずどちらにも当てはまるはずです。もし、「速い」にしか当てはまらない人がいたら、大問題だと思います。
なんか、上に挙げた例って、逆じゃね?と思いません?まあ読んでみてください。おもしろいから。
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