キュウリとズッキーニ。似ていると言われる両者ですが、日本人の多くは先にキュウリに出会います。キュウリを知っている状態で、「似ている」と言われるズッキーニを食べる。
ズッキーニにとっては最悪のパターンで初対面を迎えることになります。
「なんだこれ、全然シャキシャキしてないじゃないか」
日本にある代表的な野菜のどれとも違うモスモス、モサモサした食感。しかし、見た目はキュウリ。「シャキッ」を想定したアゴの挙動で突っ込んでいったのに、にゅるりと果肉に吸い込まれる歯。
暖簾に腕押し。ゲンナリします。
キュウリはウリ科キュウリ属、ズッキーニはウリ科カボチャ属
そう、キュウリとカボチャ。全然違います。キュウリはキュウリ代表、ズッキーニはカボチャ軍団の傘下です。味も食感も違えば、当然立場もことなるのです。
ズッキーニの安定感
カボチャの仲間だけあってズッキーニは加熱しても型くずれしないが強みだと思うので、パスタに入ってたり、ツナと一緒に炒めたりしたやつが好きです。
塩もみしても平気。安定感がすごい。キュウリはすぐおばあちゃんの手みたいになりますからね。
よほどかっこつけてる自炊野郎でもない限り、独身男性はまず買うことはないのではないでしょうか。しかし、意外と融通の利く野菜なので気軽に手を出してみてもいいと思いますよ。
キュウリは意外と危険。アレルギー問題
キュウリと言えば水分90%。終戦間際に生まれた人達は、「マラソン大会では完走後の水分補給のためにキュウリが配られたもんだ」と言います。私だったら水が欲しいですね。
キュウリは味も食感も、嫌う要素が何もない食べ物のように思われますが、実はちょっと危険です。アレルギーの人が意外と多いのです。下痢になるのは、水分過多ではなく実はアレルギーのせいだったりします。胃痛、胃もたれをひき起こしたりすることもあります。他には喉のイガイガや、声が出づらくなる、などなどめんどくさい症状が目白押しです。
「なんかキュウリ食うといつも腹壊すなあ」という人は一度調べた方が良いかもれません。アレルギーの人は肌に触れると赤くなります。
食べ物のアレルギーは先天的なものだけではなく蓄積型というのもありますから、大人になってからダメになるということもよくあります。異変を感じたら、私の記事を思い出してください。
栄養対決はズッキーニの圧勝
世界一栄養がないと言われるほどのキュウリですから、当然ズッキーニの方が栄養価は高いです。
キュウリは水分とカリウムしか取り柄がない上に、アスコルビナーゼというビタミンCを破壊する成分まで持っています。最悪です。他の野菜と一緒に調理するのには向いていません。
対してズッキーニは、さすがカボチャの傘下だけあってカリウム、ビタミンC、βカロチンを豊富に持ってます。
まとめ
キュウリには、単品の漬物で頑張ってもらいましょう。
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