「てめぇ五寸釘ぶち込むぞ」
このセリフさえ、もっとわかりやすければ、もっと視聴率をとれるんじゃないでしょうか。
武井咲のドラマ・エイジハラスメントを観ました。
勧善懲悪・水戸黄門的な手法。半沢直樹でさんざん言われた王道のやり口ですが、とても見やすいです。
総務課の武井咲が、社内で問題を起こす悪いやつをやっつける。それだけの話なのです。
悪い奴らの特徴も、武井咲の正論も、いまさら感があります。
でもみんな忘れがちなことを思い出させてくれる、良いドラマです。
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エイジハラスメントはそんなに根強いのか
ドラマのタイトルになっています、エイジハラスメント。
セクハラ、パワハラ、モラハラ、といった。なんとかハラスメントの年齢バージョンです。
若い武井咲が、老害と闘うのです。
総務課の女子がおっさんたちから嫌がらせを受けるのです。
どうせお茶を出してくれるなら若い娘がいいよね。みたいな。
なので新入社員の武井咲はむしろ、目の敵にされるのですが、逆におっさんを成敗していきます。
結局、いつの間にエイジどころかあらゆるハラスメントに真っ向勝負を挑んでいる武井咲です。
ハラスメントの種類
ハラスメントとは嫌がらせ。いじめです。
知ってるか。
ハラスメントにも色んな種類があります。
セクシャルハラスメント
時・場所・相手をわきまえずに、相手を不愉快にさせる
性的な言動
パワーハラスメント
職権などのパワーを背景にして、本来の業務の範囲を超えて、
継続的に人格と尊厳を侵害する言動を行い、
就業者の働く関係を
悪化させ、あるいは雇用不安を与えること
提唱者:岡田康子氏
モラルハラスメント
<狭義>加害者の自己愛的な性格要因から、言葉・態度・文書により、静かに・じわじわと・陰湿に繰り替えされる精神的嫌がらせ・迷惑行為
<広義>道徳的(モラル上)許されない、他者に迷惑をかける行為・嫌がらせ全般
提唱者:マリー=フランス・イルゴイエンヌ
わかりやすくハラスメントしてくれる敵役たち
おっさんのセクハラ、女子社員いじりがドストレートです。
こんなやつ今どきいるか?という感じ。
だめなおっさん社員
容姿や、年齢、見た目にズバズバ切り込んでくる吹越満。
でも上司の竹中直人に注意されちゃう。影では一緒に言ってるけど。
武井咲が激怒して、「あわわ」というお決まりのパターン。
あまり絡みはないけど、いつも騒ぎを遠くから見ていて
「俺も言ってみてえ!」
と、笑顔の要潤。こういう役が本当に似合います。
先輩女子社員の陰湿ないやがらせ
自分は年寄り扱いされるもんだから、武井咲には手を貸さない先輩。
でも、味方は数名。だんだん心を開いてくるのでしょう。
若作りする中年女子も例に漏れず登場。
海外帰りで、日本の働き方が気に食わないキャリアウーマン
昨日(30日)出てきたのはこのパターン。
男まさりで、意識が高く、能力のないやつは認めない。
でも人望もないから、同性には嫌われるグローバル・スタンダード。
部下はそんな彼女に腹が立ってパソコンを盗む嫌がらせ・・・。
そんな彼女は被害者っちゃ、被害者なのですが、問題児なので総務が立ち上がる。
実にわかりやすいのです。
仲間とともに上手く立ち回り、犯人も観念して丸く収まりかけたところで悪びれない女上司に武井咲が激怒。
「部下の能力を引き出せないお前が悪い。」
「お前は豚だ。」
とまくしたてます。
女上司も女上司で、一本取られたのに、
「あなた、なかなかやるじゃない」
とか言っちゃう。おまけに、
「うちの部署に来ない?」
しっかりコンボを決めてきます。
そして、当然ですが武井咲は丁重にお断り。
脇役もしっかり固めている
テレ朝のドラマといえば、小泉孝太郎です。
しかも、武井咲の上司の稲森いずみと不倫している(笑)
武井咲の大暴れを、影で微笑みながら見ている感じ。
要潤とはまた違う、ハマりっぷりです。
そして、今回の終わり間際、自分の仕事がうまくいかず、機嫌を損ねて稲森いずみの誘いを断ります。
「今日は誰かと会う気分じゃない」
というストレートなセリフ。
にも関わらず、帰り際、武井咲と遭遇して気分が変わって夜の街へ繰り出してしまう。
当然のように、それを目撃する稲森いずみ。
全てが視聴者の期待通り。
まれに出てきた姑も姑期待通り。
とにかくわかりやすい。おすすめです。
むずかしいことはいりません。
気持ち悪い恋愛模様も多分ないでしょう。
しっかりドロドロになるはずです。
武井咲に怒られるチャンスだと思って観てみて下さい。