2017年の大きな行動目標のひとつとして、「運動する」というのがあって、5月からちまちま始めています。
「運動」といっても、ただ散歩して公園の運動器具に触って帰ってくるだけなんですが。
その「運動」のための外出の際、ついでにコンビニやスーパーで買い物することがあります。このときにSuicaがあると大変便利だということに今更気づきました。あるおじさんとの出会いによって。
そう、公園ですれ違うたびにピンクフロイドが聴こえてくるおじさんです。
プログレによって、私は近代文明に目覚めることができたのです。
ジャラジャラ。ジャラジャラ。
違うんです。本物の小銭なのです。
あんなものを携えて街を山を、公園を疾走するなんてめんどくさい。そして、彼らは気の毒だ。
私はそう思いました。
「人の振り見て我が振り直せ」ではありませんが、自分でもやってしまっている愚行を他人を通して実感するという不思議な、しかしよくある体験です。
そして、電子マネーがなぜこんなに騒がれているのかようやく理解しました。身をもって、というやつです。
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本気で走り始めて始めて邪魔になる小銭
軽いランニング、とはいえやっぱりポケットに小銭ジャラジャラだと何かと窮屈です。軽い気持ちで始めても、それなりに時間が経つと張り切っしまい、煩わしさを感じるようになる。
「走りに出たら一切何も買わない」と決めれば済む問題ではあるのですが、それはちょっと縛りすぎ。人間、色々あるものですから。
なんだかんだでジュースを買いたくなるので、はじめは500円玉をポケットに入れていました。
しかし、次第に500円縛りにも無理が生じます。200円?小銭は2枚以上だとジャラつく…しかも帰りには数が増えてしまう!
そして、ついにSuicaに白羽の矢が立ちました。
なぜ、今までこれをやらなかったのだろう。
なぜ、今まで頑なに「電車はSuica。小さい買い物は現金、ネットの買い物はクレジットカード」という謎の住み分けをしていたのだろう。
小銭はもう過去のものだと痛感しました。
あんなものを携えて外出するなんて、メールのやり取りに伝書鳩を使うぐらいの時代錯誤だと思います。
それでもまだジャラジャラとかき鳴らして走るピンク・フロイドおじさんも、一度でいいから使ってみて欲しい。
現在の日本で圧倒的多数派である60~70代の人たちにこそ使って欲しい。
60代といえば、昔で言えば「おじいさん」ですが、今はまだ「おっさん」という雰囲気の人もたくさんいます。個人差はありますが。
だから、諦めらたりバカにしたりせずに文明の力についてきて欲しい。まだまだ先は長いのですから。
で、電子マネーの普及とか、テクノロジーのこととか色々考えてしまいました。
それでもスマートウォッチが欲しくない理由
小銭からSuica(カード)へ。正直、これではまだまだ。進化の途中です。
やはり外出先、もっぱらスポーツを伴う現場での支払いのスムーズさというとスマートウォッチに勝るものは今のところないでしょう。
スマートウォッチ > スマホを腕にまく > Suica > 小銭
たぶん、便利さでいえばこんな感じです。
でも、私はまだSuica止まり。
なぜでしょうか?
恥ずかしい
スマホを腕にまいて走るのはなんだか恥ずかしいです。
イチロー選手のようなぴっちりスパッツにさえまだ激しい抵抗を覚えている私にとって、スマートフォンを腕にまくなんて言語道断。
私は、千代の富士のように素朴で生々しい稽古をしたい。せいぜいヒョードルのようにハンマーでタイヤを叩くぐらいにとどめておきたい。
高い
スマートウォッチって高いですよね。
時間の確認とランニング中の買い物にしか使い道が思いつかない私にはあまりにも割高です。
35年ローンで豊洲にマンションを買うほうがまだ割に合う気がする。
実は、たいした理由なんかない
結局、電子マネーの導入を阻む理由なんかたいしたもんではありません。
なんとなく、の域を出ない。
圧倒的便利さがあるにも関わらず浸透しないものはしない。不思議です。
このご時世、「なんか嫌だ」という理由で、ネット通販でクレジットカードを使わずに代引きに拘る人がいます。
公共料金の支払いに口座引き落としは使ってもクレジットカードは絶対に使わない人もいます。
本心では便利になってほしい
私は世の中がもっと便利になってほしいと思っている派です。
電子マネーや仮想通貨はじめ、内燃エンジンよりも電気自動車にさっさと変わって欲しいし、UberとかAirBnBも普及したほうがいいと思っています。
文句垂れを黙らせるには、テクノロジーの一発が有効です。でも、どうやって爆発的に普及させるのでしょう。
私は、外に走りに行って始めて電子マネーの便利さに気づきました。
なにかいつもと違う行動をしないと、つまり不便を感じないと、人ってちょっとしたことにも気づきにくくなってしまうのだと思います。
同じことの繰り返しは避け、毎日なにか新しいものに興味をもって刺激を受け続けたいものです。