リンゴ・スターは私が最も好きなドラマーの中の1人です。
ストロベリーフィールズフォーエバーが特に抜群です。ドンガラ、ドンガラ、煙たいドラムが聴けます。リンゴ・スターのタム回しって逆にやってたりするんですよね。フロアからタムタムへみたいな。
ね?ドンガラドンガラ。そしてバスっ、ドシっとてしてます。たまらないですねえ。私はビートルズでこの曲が一番好きです。
そのリンゴ・スターのお宝グッズが12月4日、5日にジュリアンズ・オークションに出品されるっていうじゃないですか。予想価格は、ドラムセットが3600万(!)。リンゴ・スターがジョン・レノンに貰ったリッケンバッカーは7200万(!!)らしいですよ。バブリーですね。
でも、これってリンゴが要らないって言ったものだよね
なんでこんなオークションに出品されるのかというと、きっかけはリンゴ本人の人生と音楽をテーマにした展示イベントなのです。展示用の記念日を探すための、自宅の倉庫をチェックしたリンゴ。
倉庫に溢れる品々を見て「展示が終わったら、これどうすんだ・・・」と思ったそうです。
だったら売っちまえ。ということですね。
リンゴ・スターも断捨離している
リンゴ・スターに限らず、有名人って、色んなものを毎日貰うと思うんです。貧乏人が毎日買うような生活用品も、有名人って無料で貰えたりする(女優が化粧品、とか)。皮肉なもんですよね。
でも、人間1人が抱えられる物の量なんてやっぱりたかが知れてます。車とか、楽器とか、身体は1つですから、収集癖でもない限り、持て余すのが普通です。リンゴ・スターも断捨離に目覚めたんでしょう。
世界中をたらい回し
リンゴ・スターの倉庫はスッキリ&ボロ儲け(あるいは寄付とかするんでしょうか)、物好きなファンはレアなグッズを手に入れて嬉しい。一見、Win-Winです。
でも、この超レアなリンゴ・スターグッズを手に入れるのは、おそらくそれなりの金持ちのおっさんです。これからミュージシャンになりたい若いギタリスト、ドラマーではありません。
つまり、飾っておくだけです。
いくら買った本人がリンゴ・スターマニアでも、奥さんや子ども、孫もリンゴ・スターマニアとは限りません。
そうすると、またオークションに出品されることになる。もしかしたらヤフオクとかいう顛末です。
本人ですら、もう要らないと思っている物です。ましてや友達ジョン・レノンに貰ったギターも数十年経ったら売ってしまう。
今回のオークションで売られる品々が更に20年後どこでどんな目に合っているのか、とても興味深いです。