アメリカにお住まいの第14代アトランタ銀行総裁デニス・ロックハート氏が9月になったらアメリカの金利を上げるって言ったらしいじゃないですか。
デニス・ロックハート。名前がかっこいいですね。
ハリーポッターでもなければ、FF7のティファでもありませし、デニス・ホッパーとも関係ありません。デニスは名前ですからね。もちろん英語が喋れないハーフのお笑い芸人でもありません。
デニス・ロックハートさんは、デニスは、ジョージタウン大学ウォルシュ外交大学院だとかジョンズ・ホプキンス大学の高等国際問題研究所教えていたこともある、らしいです。だからなんだという訳ではありませんが。
私、利上げがなんなのかよくわかっていなかったので調べてみました。
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利上げの前に、金利って何?
金利とは、利子です。利息です。利回りです。
は?
「銀行に100万預けたら1年後に102万になる。」これが金利2%です。金利〜%というのは普通、年利のことを言いいます。
これだけわかればいいんじゃないですかね。
利上げとは金利を上げる。通貨の価値を高くするということ
金利を上げるということは、通貨の価値を高くすることなのです。それだけです。
今回のデニス・ロックハートさんの魂胆は、最近までは低めだった金利を上げますよ、ということです。
今までは経済活性化のために低かった、という側面も、ある
金利が低いということは、世の中のお金の回りが良いということです。
アメリカの金利が低いと企業が銀行からお金を借り易い、アメリカで余ったお金が新興国へ回ってみんなが成長しやすい、などなど、経済が活性化するためにある程度必要なことなんですね。
バンバン生産して、ジャブジャブお金を使って、「世界を(というかアメリカを)活発にしようぜ」という意図があるのです。
これがわかれば、ゼロ金利政策が意図するところも自然と掴めるのではないでしょうか。
金利が低いことのデメリット
バンバンお金が出まわるとインフレが起きます。お金の価値が低いということですから、物の値段も上がっていきます。それじゃあ困るということで今回の利上げがあるのです。
インフレは悪だという考えは強いです。多分本当にそうなのでしょう。今の経済の仕組みではそう考えざるを得ないのだと思います。
だから、各国偉い人達が必死こいて舵取りしているのです。
利上げの影響は?
円安ドル高になる
アメリカの金利が高いのならば、みんなアメリカのドルが欲しくなります。そうすると当たり前ですけど、相対的に円の価値は下がるので円安になります。今は124円前後ですから125円とかそれ以上になっていくはずです。
円安になれば、輸出産業にとっては都合が良いですが、海外旅行はしづらくなります。当然、円高還元セールも「そういえばそんなのあったね」という過去の遺物と化します。
輸入品の値段は上がるので、原油とか、化石燃料の値段が上がるのでガソリンが高くなったり、電気料金が上がったりします。電気料金だけは黙って下げろと思いますけど。
株価が下がる
金利が上がると、普通は企業の業績が下がるので、株価が下がります。企業の借金返済額が増えるから、利益も減るというながれですね。
これまで借金上等スタイルでガンガン成長してきた企業、とくに新興国の企業は打って変わって大ピンチに陥る可能性が高くなります。実際どうなるかは知りませんけど、理論上そういうことになります。
友達や同僚には「ああ、ブラジルも大変になるかもなあ」と知っている風な顔で言ってやりましょう。
まとめ
アメリカの金利が上がれば、円安になって、各所の株価が下がるよ、ということです。
円安になれば、輸出が盛り上がり、輸入関係者は凹む。ガソリン代や電気代が上がる(かもしれない)。
株価の変動には気をつけろ。
ということです。
デニス・ロックハートの発言の影響、わかりましか?冒頭の画像を見てもらえばわかると思いますが、ここに書いてあることを知ってる風に言いふらして間違いを指摘されても責任は持てません。あなたの心の中に留めておくことをおすすめします。
本当のデニス。一瞬、ビル・マーレイに見えなくも、ない・・・。
画像引用:Bloomberg.co.jp