各所で出てますけど、爆笑問題太田光さんのオススメ本を。
最近は読書芸人、作家としてピースの又吉さんが有名ですけど、私は芸人の中で読書家と言えば爆笑問題太田というイメージがあります。
ダウンタウンの松ちゃんもかなり本読んでますよね。
芸人でもいろんなタイプがいると思うんですけど、読書家ってなんとなくわかりますよね。滲み出ています。
高校の修学旅行で、友達がいないからずっと本を読んでいた、というエピーソードが私はとても好きです。
太田さんの場合はちょっと極端ですけど、学生でも、大人でも、多少何かを犠牲にしてでも一人でじっくり読書する時間ってやっぱり大事だと思います。
順番は適当です。私が好きな順に並べました。
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太田光のオススメ本10冊
タイタンの妖女 カート・ヴォネガット・ジュニア
いろんなところで話されていますね。私も大学生の時に太田さんの影響で読みました。
アメリカの大富豪が宇宙に行ってあれこれ…これは本当に面白いですね。どっしり、じんわりきます。
爆笑問題の所属事務所のタイタンは、この小説の名前からとっています。
言ってみれば僕の色んな読書の中での最高傑作。
今まで言ってることの確認みたいな事で、人間は嫌らしかったり醜かったり、未熟だったりずっと持ってるわけですけど、この「タイタンの妖女」ってのは主人公がまさに、そういうへっぽこな奴なんですよ。
要するに「あっ、こんなことなのっ」っていう位、人類が、というより宇宙が生まれてずーーーっと今まで来て、ここまで発展してきましたよね、この時間の流れって言うのは全てこの最後のヴォネガットが考えたオチの為だったって話なんです。
晩年 太宰治
このタイトルで処女作ですからね。
「世界の終わり」でデビューしたミッシェルガンエレファントみたいだ、と高校生のときに思いました。
関係無いですね。すいません。
太宰治は、みんな言いますけど、「なんでここまでオレのことをわかっているの!?」ってやつですよね。
「人間失格」が暗いから嫌だとか言う人が多いですけど、騙されたと思って読んで欲しいです。これほど多くの人を魅了してるのは伊達じゃありません。
僕が一番多感な17歳に出会った本。過去にも良く話していた高校時代、友達が出来ずに一人で本ばかり読んでいた。本の中に逃げ込むことが唯一自分をガードするっていうか、その世界にいれば、もう周りで何言われていても関係ない、現実逃避みたいな(もんでした)
「晩年」が最初(処女作)だっていうから読んだときに「ここに書かれていることはまさか誰も知っているはずがない事だと思っていた自分のことが書かれているような気がした」「こんなことを他に知っている人がいるの?」と。
それはどんなことかと言うと、我々みたいに、勉強もスポーツもできない人間は、わざとしくじったり、知っているのに知らない振りしたり、無意識のうちに僕は、子どもの頃にやっていたんです。
それは、「こうすれば大人に、仲間に受けるだろう」というのを自分の中だけの秘密にして絶対にコレは誰にも言えない、おそらく他の人はこんなことをしてないだろうと思って、ずっと自分だけの秘密にしてきた。
銀河鉄道の夜 宮沢賢治
教科書で読んだけど忘れた、って人に是非もう一度読んでもらいたいです。
この人はまさに太宰と対照的なんです。自分の事なんか書きゃしないから。
全て子どもに向けて、子どもを楽しませる為に童話を書き続けたんですよ。
この「銀河鉄道の夜」は、僕は小説っていうのは1回読むと僕読まないんだけれど、何故か何年かに一度読み返すんですよ。
要するに、地球に宇宙、生き物に動物、なんだって全部「いいな」って思える「素晴らしいな」って思える、綺麗な文章なんです。
僕が日本の文学の中で信頼できる作家っていうと、太宰治と宮沢賢治、日本の文学だとこの二人なんですね。
龍馬がゆく 司馬遼太郎
行人 夏目 漱石
フラニーとズーイ サリンジャー
善悪の彼岸 ニーチェ
冷血 トルーマン カポーティ
ドン・キホーテ セルバンテス
戦中派不戦日記 山田 風太郎
途中の引用: 爆笑問題のススメ より