オカマの人っておもしろい人が多いですよね。
なぜかというと、彼ら、彼女らは、普通の人と違うからです。変な人がおもしろい、というだけでは収まらない、興味深さ、趣深さがあります。
例えば、トイレひとつとっても男女どっちに入るか迷います。一般的な人が当たり前にやり過ごす、見過ごすことについて、いつも真剣に向き合って考えざるを得ないのです。
いつも何かしら考えている人の話って面白いですよね。オカマは考えている量も深さも、自然と大きくなるのだから、ある意味当然の成り行きなのです。
我々は気づかないうちに男はこう、女はこうと無意識に判断して暮らしています。時々男女差別がどうだと夢中になって怒っている人がいますけど、抽象的な話が多かったりして、「で?」という感じに終わることが多い。
でもオカマは切実です。「私って天然なの」というのとはレベルが違います。常に社会と真剣に向き合っています。だから、面白いのです。
オカマと左利きが受ける社会的ストレス
同じように、左利きの人の苦悩もよく言われることです。
改札が通りづらいとか、ハサミが使いづらい、字が下手、車の運転がぎこちない等々・・・
こうしたことで感じる微妙なストレスが積み重なって、事故につながって命を落としてしまう人も少なくありません。
テレビに出てくるようなオカマは、普通の人よりも強心臓かもしれませんが、そうではない人の苦悩は半端ではないでしょう。特に思春期なんか相当悩むと思います。
「人と違う」せいで起きるマイナスな状態がずーっと続くのは、社会性をもつ人間にとって大変辛いことです。
今、我々が日頃テレビでよく目にしているのは、辛い経験を降り越えた人たちです(たとえ本人が自覚していなかったとしても、ストレスがあったことは確かなはずです)。辛い経験を乗り越えたら、そりゃあ強いし、思慮深くもなります。
偉人と同じメカニズム
大人になって大仕事を成し遂げる人達は、子供の頃バカだったとか、コンプレックスの塊だったとかよく聞きますよね。
あれもまた、オカマと同じです。
彼らは、みんなが当たり前だと思って見逃してきたことについてずーっと考えてきたのです。いわゆる「解像度が高い」というやつです。自然と他人とは違う切り口で考え生きたきた結果、強烈な仕事を成し遂げるのです。
まとめ
人間は、不具合があれば、治そうとします。疑問があれば、解決しようとします。そういうもんです。
でも、不都合もなく、疑問もなければ、何もしませんね。子どもの頃から仏のように悟っているやつはある意味不利だとも言えます。
自分にとって不都合なことを考えてみると面白いですよ。私は、みんな平等なんて言わず、もっと違いを意識したほうがいいと思います。