梅雨も知らないうちに終わるでしょう。夏が近づいてきました。
部屋では、得体の知れない小さいやつが飛び回り、ベランダには、カブトムシじゃない甲虫が瀕死の状態で這いつくばっていたりします。
子供の頃は平気でベタベタ触っていた虫が、大人になると気持ち悪く感じるようになります。
不思議ですね。
あいつらは何を考えているのかわからない
一番の理由は、虫が何を考えているのかわからないからです。
脳みそがない彼らが動いている。
目的は子孫繁栄以外にありません。飯も食ってるんだか食ってないんだかよくわからない。そんなやつらが予測不能な動きをする。
不気味です。
声も出さず、羽の音か、関節のきしむ音しかない。壁があっても避けずに激突してみたり。もう何がなんだか訳がわからないのです。
子供と虫は同じ
子供はある意味、虫と同じようなものです。自然な存在なのです。
自分自身も何を考えているのかわからないから、同じように何を考えているのかわからない虫と仲良く出来るのです。
子供はセミがお小水をまき散らしても、カマキリが共食いしても、平気で見ていますよね。余計なイメージがないからです。ただただ目の前で起きていることを受け入れられるんです。
でも、大人は違います。
いちいち彼らの行動に何か意味があるんじゃないかと思ってしまう。意味をつけられないことはありません。でも何もないっちゃ何もないのです。人間はわからないものが嫌いですからね。気持ち悪いのも当然です。
犬や猫はまだ平気
四足歩行の哺乳類はまだいいですよね。意思の疎通が出来ている気がする。
おまけに、自分たちとは明らかに違うから、理解できること、出来ないことの区別もしやすい。
全てが理解不能な虫に比べるとずいぶん楽です。
サル、ゴリラ、チンパンジーはそうもいきませんね。自分にそっくりだけど、わからない。そのわからなさ加減がすごく気持ち悪い。
国と国の問題に似ていますよね。
話せばわかるという幻想。わからないものだ、と諦めればおもしろい。
話せばわかる、という幻想を捨てれば、虫も愛おしいものです。地球の支配者ですからね。尊敬するべきだと思います。
人間が把握して、思い通りに出来る範囲なんてたかが知れていますから諦めるのもひとつの手です。
虫は、我々の想像を絶する論理で生きています。脳みそなんかなくたって、人間とは比べもにならないほど長いスケールの時間、地球で暮らしている。
自然に、力むことなく、やってきたのです。
何事も、考えなくても出来るようになれば本物です。
人間はまだまだですよね。
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