芥川賞受賞の興奮も冷めやらぬ中、情熱大陸に又吉先生が出ていました。
バカ売れらしいですね。いくらもともと名のある人が獲ったはいえ、こんなに話題になってしかもきちんと売れるって、今まであったんですかね。
情熱大陸お馴染みの、語りは随所に。
先生は相変わらず難しいことを考えていらしゃいます。
芥川賞受賞待ちのシーンやら、仕事の舞台裏が見れましたよ。
淡々と仕事に打ち込んでいらっしゃいます。お笑い芸人の密着とは思えない、淡々とした30分です。
ところで、これって受賞できてなかったらどういう感じで放送したんでしょうね。
芸人と小説家とのジレンマ?みたいなのが中途半端ですよね。
なかったことを考えてもしょうがないんですが。
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- 1 考え過ぎの慢性的な憂鬱男
- 2 又吉先生のネタ帳
- 3 『評する者があれば我のみ』樹木希林と対談。
- 4 太宰ナイト
- 5 これ読んで頑張れ、的な
- 6 古本屋のシーンで出てきた本
- 6.1 イタリア再訪日誌
- 6.2 忘れらたワルツ 絲山 秋子
- 6.3 現代詩手帖 2003年4月号 友部正人の世界
- 6.4 「道化師の恋」 金井美恵子
- 6.5 「戦争のグラフィズム」 多川精一
- 6.6 「飢える大陸アフリカ」 ロジャー サロー,スコット キルマン
- 6.7 「ガニマタ博士」長 新太
- 6.8 「春歌」 小林恭二
- 6.9 「黄金の猿」 鹿島田 真希
- 6.10 「日本ぶらりぶらり」 山下清
- 6.11 「幽霊さん」 司修
- 6.12 「末裔」 絲山秋子
- 6.13 「紅い花」 つげ義春
- 6.14 「生死(しょうじ)」永田耕衣
- 6.15 「本の魔法」 司修
- 6.16 「バス停に立ち宇宙船を待つ」 友部正人
- 6.17 「ぼくの星の声」 友部正人
- 7 見逃した方へ
考え過ぎの慢性的な憂鬱男
情熱大陸のカメラが回っていても平気で寝ている又吉先生。
そりゃあ相方綾部も自分に密着している、とボケざるを得ないのです。
楽しくない
『ネタを考えているときも、本を読んでいるときも、「楽しい」というよりも、「憂鬱を忘れられる」という感覚に近い。』
努力について
『何をもって「一生懸命」っていうのは難しいですよね。
努力をしたら何かしらの返りがあるから苦痛じゃないって思うのは、むしろもう努力じゃない。
何もしないっていうのが一番の苦痛やから、それがもしかしたら努力で、
何もしない中からなにか得るものがあるかもしれない。』
一発芸について
『難しいですね。』
部屋に寝転ぶ又吉先生
カメラに向かって、
『時給なんぼ?』
・・・。
ここでナレーション。
『頭のなかにある膨大なイメージを吐かずにはいられない』
ズルくね?そんなこと言ったら・・・
開いた時間で散歩、ひとりで考え事
チャーリー浜のギャグが気になる又吉先生。
「君たちがいて僕がいる」
なんでみんなあれで笑うのか。
全ての動物、人間を巻き込んだ言葉。
芸人と
『小説を書くのは芸人の職業にめちゃくちゃ近いと思うんですよね。
小説って結局、頭の中にあることを書くことなんで、ネタを作るのと一緒で、もともと考えるのが好きで、変なこととか。だからめっちゃ近ねんけどな、っていう』
コントと漫才て、ラグビーとサッカーぐらい競技違うじゃないですか。そこをようおんなじ人たちがやってるなあ、っていうぐらい違うじゃないですか。っていうと、小説はアメフトぐらいじゃないですかねえ。
几帳面な又吉先生
小説執筆用にワンルームのアパートを借りている又吉先生。
机の上に何もないのが理想だそうで、パソコンと電灯しかありません。
ティッシュの箱すら気になるらしく、足元のゴミ箱の上に、橋みたい渡して置いています。
又吉先生のネタ帳
昔のネタ帳・・・やはり、昔の、若い又吉先生が書いたネタですね・・・
もてる男、もてない男
「おまえちゃんとフェロモン出してる?」
「俺はもう常に3本立ってるからな」
・・・。
・・・。
ネタ帳からちら見するタイトルを覗くと、
「葬儀屋」「マイナス思考の人間が増えている」「線香花火」
地味なネタが・・・
『評する者があれば我のみ』樹木希林と対談。
樹木希林は、
「ものを見る視点が面白い」と持ち上げつつ
「バラエティを見ると、何も発言しない、劇的な面白さもないし、こんな人でもやっていけるんだなあと思った」と駄目出し。
若手芸人が世に出て売れるためには、
『「清潔で、明るくて、わかりやすい」この3つがないとダメだ。お前にはその全てがない』と言われたそうです。
しかし、又吉先生は
「汚くて、暗くて、わかりにくい」(笑)
売れない三拍子です。見事ですね。
しかし、樹木希林は、
『評するものがあれば我あり』
と言います。
あえて変えず、自分のやりたいことを愚直にやり続ける又吉先生。
これからも変わらずに変わって突き進んで頂きたいです。
太宰ナイト
6月19日、ちょうど火花が芥川賞にノミネートされた日、太宰ナイトで太宰治の小説「きりぎりす」を題材にしたコントを演じています。
きりぎりす 太宰治
太宰と笑い
中学2年のときのクリスマスに好きな女の子とデートしたあとに、
「今日私と遊んだことは絶対誰に言わんといてな」
と言われたそうです。
告白まで段取りを考えていた又吉先生。当時はショックだったでしょう。
でも、こんな話は切り口を変えれば笑いになると言います。
太宰治の小説は滑稽でダサいから、共感できるし救われる、自分も一緒だと思える。
絶望的な話は、その切り口が絶望的だから、絶望的なだけなのですね。
これ読んで頑張れ、的な
必要がないことを長い時間をかけて
やり続けることは怖いだろう?
一度しかない人生において
結果が全く出ないかもしれないことに
挑戦するのは怖いだろう。
無駄なことを排除するということは
危険を排除するということだ。
臆病でも、勘違いでも、
救いようのない馬鹿でもいい、
リスクだらけの舞台に立ち、
常識を覆すことに全力で挑める者だけが
漫才師になれるのだ。
火花より
古本屋のシーンで出てきた本
古本屋で本を買い漁っていました。
イタリア再訪日誌
http://hb-books.com/?p=28
演劇団体「マームとジプシー」の海外公演を追ったノンフィクション
読んでいて焦る。
劇団がものすごいスピードで公演を打ちまくっていて、志が高くて、めちゃくちゃ次元の高いところで役者と演出家がやり取りしているので、芸人として焦る。
忘れらたワルツ 絲山 秋子
現代詩手帖 2003年4月号 友部正人の世界
http://www.shichosha.co.jp/pdf/gendaishitecho/backnumber.pdf
「道化師の恋」 金井美恵子
「戦争のグラフィズム」 多川精一
「飢える大陸アフリカ」 ロジャー サロー,スコット キルマン
「ガニマタ博士」長 新太
「春歌」 小林恭二
「黄金の猿」 鹿島田 真希
「日本ぶらりぶらり」 山下清
「幽霊さん」 司修
「末裔」 絲山秋子
「紅い花」 つげ義春
「生死(しょうじ)」永田耕衣
「本の魔法」 司修
「バス停に立ち宇宙船を待つ」 友部正人
「ぼくの星の声」 友部正人
見逃した方へ
こちらでまだ見れますよ。
http://www.mbs.jp/catchup/jounetsu/20150719.shtml