どっしりコケ日記81日目
ミニマリストというのが流行っています。彼らはモノを持たない暮らしを送っています。ノマドとか断捨離というのもセットで語られる言葉です。
モノを持たない、身軽な暮らしと言いますが、私に言わせれば彼らは十分持っています。むしろ持ち過ぎかもしれない。
モノは減っても、データの量が半端じゃない
ミニマルを謳う彼らのパソコンやスマホの中には大量のデータが溢れています。全然ミニマルじゃない。データデブです。
大量のブックマークとプラグイン、アプリ。上手に使いこなしているのかもしれませんが、それじゃあ、大量の工具を使う職人や技術者と一緒です。
技術の進歩でパソコンがスリムになっても扱うデータ量は日々膨大に増え、クラウドだ外付けHDDだと言って、自分の身から遠ざけているけれど、結局触っていることに変わりはありません。
別にデータデブは悪いことではありません。ただ、それはミニマルじゃないよ、データ・マキシマム・ライフだよ、ということです。
データに金を払おう!
車や家など大きなモノに金を使う人が減ったといいますが、今は替りにデータに金を払っています。惜しげもなく。課金制のスマホのゲームとか、狂気の沙汰です。
電気信号の行き来で経済が動いているのです。恋愛の王道としてギャップがありますが、現代人はまさに電位差にやられているのです。
人間関係は身軽になっているか
人間関係を身軽に、ノマドで単身フリーと言っても、大企業と一緒に仕事していたり、知り合い、関係者の数も半端ではありません。
どんなに遠くへ逃げても、誰かがお金を払ってくれないかぎり、人間は儲けられません。身体一つで稼ぐ、ブロガーもアフィリエイターもコンサルタントも、マーケッターも、見えていたり、見えていなかったりする大量の人間を相手にしていることに変わりはありません。
エネルギー保存の法則からは逃れられない
今、上手に稼いで楽しげに生きている人は、エネルギー保存の法則を上手に自覚し、乗りこなしているように思います。
道具が変わっても、住み方暮らし方が変わっても、結局変わらないところは変わりません。頼られる人は頼られるし、嫌われる人は嫌われる。
ネットで繋がった人同士がやたら現実でも会おうとしたり、農家がネットを使って商品を売ろうとするのも、自然な流れです。大きな波には抗えないし、自分にとって自然と感じない、特殊な場所にはいつまでも居られません。何事もいつかは収束すべき所に収束していきます。
まとめ
外付だろうがクラウドだろうが、いっこうに構いませんけど、どこか遠くでは誰かが苦労しており、こうしている今もおびただしい量の電線が熱エネルギーをバンバン放出していることは忘れたくないと思います。
ところで、今伸び盛りの産業で、顔と顔を突き合わせることが肝になっている商売ってどれくらいあるんでしょうか。
ワールドワイドウェブのITな人達がちょっと強気に感じられるのは、相手が遠くに居るからかもしれません。私はそれはそれでいいことだと思います。お互い遠くに居るほうがよく見えますから。