ドラクエの曲で有名なすぎやまこういちさんですが、あの「序曲」のメロディは5分で出来たそうです。
モノを作る大変さも何も知らない人は、「え?5分で出来るんだ。さすがだな」とか、「随分良い商売だな」と思うかもしれません。
でも、本人は「54年と5分で出来た曲」だと言います。
昨今、モノの値段とか、作る価値とか、教える凄さとか、すごく蔑ろになっている気がしますね。
ひとつの原因は、「出来るようになった人たち」が、自分が出来ようになったことを軽く見積もり過ぎだからじゃないでしょうか。だから、他人が作ったものも大したことないと感じちゃう。
出来ない人からした凄いんだぞ、という気分はもっと大きくなってもいいのでは。
もっとひどいのはそれを享受する外野です。
「出来るようになった人たち」のおかげで、みんな「ああ、それ知ってる」状態になってしまい、それがどれだけ大変かわかっていない。
自分もやってみると、半分ぐらいはなんとなく形になるもんだから、「出来るようになった人たち」の仲間入りをしたと錯覚する。
54年と5分で出来た曲を5分で聞いて、1年真似して追いついた気になる。錯覚は怖いもんです。
放置しているコツボゴケがグニョグニョ伸びています。ピラピラっとしたのがコツボゴケで、細かい葉が生えているようなのがハイゴケです。