「この人は~だから・・・」というどっかの誰かの評価は基本的に当てになりません。
でも、ひたすら何かにレッテルを貼りまくる人はけっこう仕事が出来たりするから厄介です。仕事が出来るというか、若干お金持ちだったりします。
レッテル貼り屋のレッテラーさんがいたとします。レッテラーさんはとにかくレッテルを貼ります。
『あいつは~系だよね』『あいつは~畑だから、・・・のバイアスが掛かっている』と吹きまくっている。独り言のように、呼吸をするように各所でレッテルをばら撒きます。
周囲の何も考えないマンからすると、レッテラーさんはちょっと頭が良さそうに見えるのでなんとなく信じてしまいます。信じなかったとしても、なんとなく頭の片隅に彼の言葉が残ってしまう。
残ってしまう上に、本人は特に考えていないから、なんとなくその通りであるように感じるようになってしまう。赤に見えるのに、レッテラーがオレンジだと言っていたことが頭から離れなくて、赤がオレンジに見えてきます。そのうち、何も考えないマンの頭の中で、レッテラーさんが勝手に貼った誰かのレッテルは真実になります。『ああ、やっぱりレッテラーさんの言っていたことは本当だった。あれはオレンジじゃん』
会ったこともないやつの何がわかるのか
レッテラーは、実際にその人に会っても会わなくても何かしら貼り付けます。むしろ、貼らないとやっていられないのでしょう。私にはそう見えます。いてもたってもいられないのでしょうね。
そうやって1つずつレッテルを貼り、あるものが自分にとって何なのか解決していく。わからないままでは落ち着かない。会う人会う人に対してこいつは何々系、あいつは何々族だ、と区別していかないと、自分にとって利益があるのかどうかも判断できないから。
会ったことはないけれど、とりあえずこうに違いない。そういうことにしておこう。
そうやって貼られた方は溜まったもんじゃありません。レッテラーは顔も声もデカイので、何も考えないマンを巻き込んでいつもの間にか勝手に像を作り上げられてしまう。一旦ついた印象はなかなか覆りません。本当に厄介です。
「でも、そういうもんでしょ。仕方ないじゃん。」と片付ける人はものすごく多いので、もう手に負えません。
もはや正しいのか間違っているのか、誰にもわかなくなっています。