けっこう『ワサっ』としています。随分伸びたもんです。
不要なセクションはカットしていく効率的な運用
デカ草(ノゲシ)は3月以降順番に花を咲かせていきました。
→爆発的に伸びたデカ草の様子
暖かくなってから急激に上に伸びていったその様は実に見事でしたが、更にすごいのがその後の処理です。
花は数日経つと次第にしょんぼりして枯れていきます。しぼんだ花はまだ黄色いうちにポロッと落ちてしまい、蕾の部分が次第に玉ねぎ型に膨らんでいきました。玉ねぎはしばらくするとまた膨らみ始め、そこから例のワタワタが登場。
ワタワタが飛んでいけば後はもう用なし。今度はその茎や「がく」はどんどん黄色→茶色になってしおれていきます。自分で種が飛んでいったのがわかっているんですね。
「わかっている」という表現も未来のトランクスみたいで奇妙ですが、実際、本当にわかっているのだと思います。子孫を残したらあとはもうそこに栄養を供給する必要はないので枯れて結構。見栄えがどうとか関係ありません。
人間は得てして無駄なものにいつまでも縛られる傾向にあります。過去の栄光というやつですね。利益を生み出していない商品とか、部署とか、人とかいつまでも切れなくてお荷物になってしまう。無駄に記憶力がいいもんだから、過去の成功体験から逃れられない。
植物はそんなこと気にしないで生きています。どんどん新しい命へ労力を、かっこ良く言えばリソースをつぎ込んでいる訳です。
動物のように、自分の都合の良い環境へ移動していくことが出来ないので、すべてその場で完結させる必要があります。太陽光がある方へがんがん茎を伸ばし、葉を広げて光合成舞台を拡大し花へ栄養供給。花が十分咲いたらサッサとカット。今度は種へ。種が落ちたらまたカット。新しい花へすぐ方向転換。実に見事です。
人間は頭が良いですが、同時に余計なことをたくさん考えてしまいます。本当に必要なことだけに注力するためにはどうすればよいか。ある程度自分を騙して、本能に従ってみる必要がありそうです。