246と言えば、国道246号線。
皇居から赤坂、六本木ヒルズの交差点から渋谷を抜けて多摩川を渡る。東京都内の主要な道路のひとつです。
北海道の、しかもかなり田舎で生まれた私にとって東京の車事情は衝撃的で、初めて仕事で運転したときはビビりましたし、慣れるのには随分時間がかかりました。
東京は車間距離が異様に狭く、少しでも間を開けるとグイグイ割り込まれます。車線も多く、右折だ左折だとみんなバンバン車線変更するので気が休まりません。
地方の片側一車線の運転と都心の運転とでは、もはや競技が違います。異文化です。クリケットと野球ぐらいかけ離れています。
北海道の人間は、スピードであったり、雪道をいかに上手に走るかということにアイデンティティを見出しています。
一方、都心の人間の多くは、車線変更のテクニックや裏道ルートの開拓に誇りを持っているようです。
また、サンデードライバーなどと言われる技術不足の人間や、道に迷って右往左往している車に対する風当たりの強さを感じるのも大きな特徴です。
こちら葛飾区亀有公園前派出所に登場する両さんの後輩・本田は、普段はなよなよしておとなしいのにバイクに乗ると激しい性格に変わります。
日本はあんなのがそこら中にいます。本田はあながち空想世界の人物ではないんですよね。きっと秋本治先生の友人にも本田がいるのでしょう。
自分が運転しているときに相手にするタクシーと、タクシーを客として利用しているときの態度の変わりっぷりが激しい人もいますね。立場が人間を変えるというのは本当です。
車って城ですよね。キャッスルです。みんな王様になっていまう。1億総王様時代です。
ちなみに今日は両さんの誕生日です。
遠藤保仁を見習って欲しい
プロサッカー選手の遠藤保仁選手はノロノロ運転で有名です。
メルセデス・ベンツのGクラスに乗って時速30kmで優雅にドライブ。ガンバ大阪の練習場やスタジアム前は、遠藤選手のせいで車が混み合う通称・ヤット渋滞が発生するほどだそうです。
彼は瞬間的なスピードがある選手ではありませんが、試合中に走っている距離が最も長い選手の1人です。
止まらずに、ダッシュもせずに、静かに広い範囲を移動して試合を支配している。まるで仙人のようですね。
遠藤選手は、車の運転とプレイスタイルがリンクしています。いつも落ち着いて、動じない心を持っているからこそ出来るのでしょう。あの飄々とした感じはいいですよね。私は好きです。
なんて、サッカーのことは詳しくないのでわかりませんが、素人目にはそう見えます。
車に乗ると豹変する人達は見習って欲しいです。