東京は暖かいです。天気予報によれば今日の最高気温は10℃らしいですが、もっと暖かく感じます。
翌日の天気予報の最高気温を見てやれ暑いだ寒いだと一喜一憂する人はある意味想像力が豊かですが、逆に自分を信じることが出来ない可哀想な人であるとも言えます。
天気予報が雨だとしても、家を出るときに雨が降っていなければ傘を持って行かないという人は思いの外多い。自分だけは事故に合わないという精神の持ち主です。
頭痛持ちは気圧に敏感
頭痛持ちの人は、雨が降る日を嫌がります。
気圧が下がって、血管が膨張して神経を刺激し頭痛を招くことを経験的にわかっているからです。
雨が降る前から、「嫌な予感」がするのです。歯が悪い人も同じかもしれません。
雨のかたつむり
自分の身体の変化から天気を感じる人もいれば、身の回りの動物の変化から天気を感じる人もいます。
かたつむりがやけに目立ったり、コケが妙に元気であれば、湿度が高い証拠です。
そんなことに敏感にならなくても、日常生活で困ることはあまりないでしょう。高速道路の混雑具合や、電車の運行状況をTwitterやアプリでチェックすることの方が大切な人は多い。
アプリやTwitterはどっかの誰かが言っていることです。さの先まで想像して行動している聡明な人は少ないです。
そんな人はきっとお金持ちでしょう。
賞味期限は誰が決めたのか
匂いも嗅がずに、賞味期限が切れた食べ物を捨てる人がいます。
人間は視覚からの情報が8割と言われており、舌と鼻はめっぽう弱いです。その証拠に、味や匂いに関する言葉は全部抽象的で比喩に頼ったものばかりです。
この食べ物はまだ食べられるか、自分で判断できる人はとても少ないのです。
私は小さいころ、賞味期限が切れて腐った牛乳を飲んで痛い目にあって以来、やたら賞味期限を気にする人間になってしまいました。
本当は大丈夫なのに「この牛乳は危ないよ」と先に言われてしまったら、自分で匂いを嗅いでも、腐った偽ヨーグルの臭いがすると感じてしまうでしょう。
鼻に対する自信のなさか、私は花粉症になりました。鼻が詰まれば臭いもしない。悪循環です。
数字の怖さ
言葉にできない感覚を表現しようとすると、最終的には数字に頼るしかなくなります。比喩を理解できない人も数字だったらわかった気になるからです。
仕方のないことですが、数字にばかり踊らされるのはちょっと悔しいですね。今日の花粉の飛散量は・・・なんて言われるとビビってしまいますから。
賞味期限も、誰かが決めないといけません。
ストップウォッチ片手に、顕微鏡で菌の繁殖具合でも見たんでしょうか。
例えば助六と太巻きオンリーの商品はどっちが長持ちするのか。プレーンヨーグルトとフルーツ入りのヨーグルトは?
どうやって判断しているのか気になります。
まとめ
人間ってややこしいですね。湿度に従順なコケを見ていると思います。
賞味期限が切れているけど食べられる。賞味期限は切れていないけど食べられない。
コケやかたつむりからすれば、自分の浅い経験則と、誰かが決めた数字に振り回されている人間はとても滑稽に見えるでしょうね。