写真を撮るときの背景選びはとても大切です。選べないときは、困ります。
なぜなら、決められた背景の中でうまいこと調節する技術がないからです。
今までは背景がグレーだったので、コケや葉の緑色、土の茶色が比較的鮮やかに映っていたように思います。
しかし、今日はステレンス。太陽光を反射してガンガン攻めて来ます。どうして良いのかわかりません。
変化しないものがあるから変化が際立つ
メジャーリーガーのイチロー選手が徹底的にルーティンに拘るのは、微妙な変化を察知するためではないかと言われています。
毎日同じ動作を繰り返すことで、その中で起きる微妙な変化を感じ取って修正していく。そんな効果があるとどこかで読みました。
背景が毎日同じなら、被写体の変化はより目立ちます。
でも、背景ががちゃがちゃ変わってしまったら、肝心のコケはどう変わったのかよくわかりません。
微妙な変化を察知するのがプロ
私は人間の頭はそんなに良くないものだと思っています。
目の錯覚、幻聴を初め、あらゆる器官は何かと騙されます。ただでさえ何か基準がないと正しく判断できないのに、基準も動いてしまったら何もわからなくなります。
違いがわかる人間が、その道の専門化です。普通の人からしたらどうでも良いような、微妙な違いに気づくことが出来ます。
あるいは、気づかないといけない環境で暮らしているからそうなったのかもしれません。
なんか気になる。微妙な違いが気になってしょうがない。
そういう分野に精を出すことが、何かのプロになる近道なのではないでしょうか。
それは料理の味かもしれませんし、各自治体の条例の違いかもしれない。はたまた毎日の気温の変化、街の建物の様子の移り変わりはどうなっているのか。
自然現象に興味があるのか、人間社会のいざこざに興味があるのか。
いつまでも飽きずに続けて観察し、かつその変化を楽しむことが出来れば文句なしだと思います。