日本人で、外国へ留学したり移住する人ってちょっと違いますよね。雰囲気が。
多分、日本の中学校や、町工場の内勤事務職では浮いてしまうような性格の持ち主というか。
で、たまに日本に帰って来たら「こういう場合、アメリカでは~・・・」と彼らが偉そうに振る舞うというウソみたいな本当の話を、みなさんも幾度となく目の当たりにしてきたはずです。
実際にありすぎて、マンガや小説に書いても風刺にもならない段階まで来てます。
日本にくる外国人は根暗で引っ込み思案に違いない
これって、おそらく外国人でも同じことなんじゃないかと思ったのです。
日本人で留学しちゃうバイタリティ溢れる意識の座高が高い系が、欧米人のようにズバズバものを言うように、日本が好きで日本に永住しちゃうような外国人は、ちょっと遠慮気味で思ったことを口にしないタイプの人が多いのでは。
実際、これまで私が日本国内で会ったことがある外国人の方々は、みんな往々にして控え目な雰囲気を持っていました。
マンハッタンからやってきた凄腕ベーシストとバンドを組んだ時は、スタジオ内で言い合いとかケンカになることなんてありませんでした。
昔、会社のイベントで雇ったアルバイトの韓国人の男の子とは、反日感情なんて欠片もない(というかフラットな)穏やかなスタイルを貫いていました。
唯一衝撃だったのはいたずらが好きなイギリス人くらいなものですが、話が逸れ過ぎるので放って起きましょう。
とにかく、日本に来ている外国人は日本に馴染んでいる人が多いということです。当たり前ですけど。
レジに並ぶオランダ人
夕方のスーパーは、レジへと並ぶ長蛇の列が出来ます。列は通路を越え、お菓子コーナーにまで突き刺さっています。
やれやれと思い列に並ぶと、私の前にはオランダ人が。逆三角形のマッチョで顔もカッコいいです。サラダ油を持っています。
そのオランダ人の前で、リュックサックを背負った大学生がお菓子を選んでいました。その大学生は、ただ単にお菓子を選んでいるのか、あるいは間が持たなくなってお菓子を選んでいるフリをしながら列に並んでいるのか。区別がつきません。
オランダ人の彼は相当悩んでいるようでした。サラダ油の成分をチェックするフリをしながら大学生の一挙手一投足に目を光らせているのがまるわかりです。
悩んだ挙句、オランダ人は大学生を抜き去ってレジに進んでいきました。そのときの挙動不審な様を見て、彼はきっといい人なんだろうな、と私は確信しました。
英語は共通語
そしてなんと、オランダ人の彼が向かったレジの女性はロシア人でした。いつもは片言の日本語を話しているロシア人レジ女性が、今日は滑らか英語でトークに花を咲かせているではありませんか。
実に伸びやかです。
もし私がロンドンに住んでいて、スーパーマーケットで日本人女性がレジをしていたら絶対に喜んで並んでしまうと思います。