ニッポンのジレンマという番組があります。大人のしゃべり場みたいな感じです。
経済とか政治の評論家とか、なんとかCEOとか、研究家だのなんだの、色んな人が日本の、国際社会の未来とかについて議論しています。各分野の専門化があーでもねーこーでもねーとガチャガチャやる訳です。
今回のテーマは「”競争”と”共生”のジレンマ」でした。
最先端で戦う人達が言うんです。
古文漢文が何の役に立ちますか?今、不登校とか引きこもりの子がプログラミングを覚えれば世界が変わりますよ
プログラミングは大事かもしれませんが・・・
英会話とかプログラミングとか、現代はリソースの奪い合いなんです!
リ、リソース・・・
歴史分野でも今はビッグデータを活用することで、個々の事象が関係性から分析することが可能になってきているんです
ビ、ビッグデータ・・・
思考のモデルが変化することによって・・・
か、考え方とは違う・・・?
そこで司会者的な人が坊主に意見を求めます。どうですか?小池龍之介さん?
「本当に重要なことは、実はこの世にない。」
これを、「それを言っちゃあお終いよ」と思うか、「なるほど、やっぱり坊主は言うことが違うなあ」と思うかは人それぞれです。
議論や競争ばかりしていると、脳から出る幸福成分の分泌が減るらしいです。
坊主の説法は、普遍的ですごいんですが、あまりにも飛躍し過ぎて実生活に役に立たないという批判もあります。シェイクスピアとか、中国の漢文とかもそうですよね。あえて余地を残しているのでしょうけども。
いずれにせよ、偏るとロクなことはありません。本当に頭の良い人達は両方の良い所を汲み取ってやっているのでしょう。
ところで、
「英会話とかプログラミングとか、現代はリソースの奪い合いなんです!」
という発言がありましたが、リソースを資源・資産。などと直訳していると意味がよくわからなくなってしまいますね。わかる人にはわかる、リソースはきっとどこまで行ってもリソースなのでしょう。
カタカナ語は下手に日本語に直さない方が良い説と、難しいことを簡単に表現するのが頭が良い人だ説のバランスを取るのはとても難しいですね。
ちなみに、坊主の小池龍之介さんは番組後半、白目を剥いて居眠りしていました。深夜の収録だったのでしょうか、相当辛かったのでしょう。おまけに、電車の都合で途中退席してしまいました。
平等、ルール、他人の期待あらゆるものをどうでもいいと言い放つ小池龍之介さん。無理をせず、欲望に忠実に生きることを勧めています。