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早起きは三文の得と言います。
三文の得にしかならないのだから、遅起きでも深夜に頑張ってガンガン稼げばよいだろうという理屈はわからないでもありませんが、そういう人は石油関係者はじめ、都市生活を成立させているインフラ関係の仕事に従事している人達に足を向けて寝られませんね。
そう、早起きは三文の得です。
我々人間は、朝起きて太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされ、セロトニン、メラトニン関係の物質の分泌が云々という大事なことが執り行われます。
寒くなると気持ちが沈みがちになる、いわゆる冬季うつも、太陽の光を充分に浴びないことによって引き起こされると言われています。
太陽光には紫外線が含まれていますが、この中に「UV-B」というものがあり、骨を丈夫にする効果があります。肌が白い人がなんだか軟弱に見えるのは気のせいではありません。
赤外線と紫外線の違い

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紫外線はUVと表記されますが、ウルトラバイオレットの頭文字を取っています。
ものすごく紫ということです。
逆に赤外線はIR。イタリアの鉄道会社ではありません。infraredです。これが何なのか、私にはよくわかりません。「赤を超えた赤」とかそういう文学的な話はなく、ただ単に赤外線はinfraredという単語で表現されます。
紫外線と赤外線、なぜ表現の仕方が違うのかというとそれぞれ発見した人が違うからです。
※信じるか信じないかはあなた次第です。
先に発見されたのは赤外線です。
1800年、イギリスのウィリアム・ハーシェルにより赤外線放射が発見された。彼は太陽光をプリズムに透過させ、可視光のスペクトルの赤色光を越えた位置に温度計を置く実験を行った。この実験で温度計の温度は上昇し、このことから彼は、赤色光の先にも目に見えない光が存在すると結論づけた。この発見に刺激され、翌1801年にはドイツのヨハン・ヴィルヘルム・リッターにより紫外線も発見されている。
Wikipediaより
ウィリアム・ハーシェルさんは、なぜこんなことをしようと思ったのか。不思議ですね。
彼はドイツ出身で、イギリスに渡り天文学者・音楽家として活躍し・望遠鏡製作にまで携わった変人です。
変人の考えることはよくわからないということです。
おそらくは色によって温度が云々の実験をしながらも、光自体は届いているんだからスペクトルの外ってどうなってんだろ?と思ってやってみたんでしょう。
そこでせっかく赤外線を見つけたんだから、なぜ逆の紫外線方面も試さなかったのか。
試したんでしょうけども、他人に説明できるほどの明確な結果が出なかったんでしょうね。
翌年、ヨハン・ヴィルヘルム・リッターさんが光に反応する塩化銀を塗った紙を使用して、紫外線を発見しています。あっちが出来たからこっちも、という訳にはいかないのです。世の中は複雑です。
そう、早起きは三文の得です。
太陽光がなければ人は生きていけません。植物も光合成が出来ません。
そして、写真もうまくいきません。
何がなんだかわかりませんね。昨日水をやり過ぎたせいで土がしっとりして余計見づらいです。
仕方がないので室内へ移動します。
真上からのアングルに拘っているとこういう目に合います。強烈なフラッシュを焚くか、手元にライトを携えて撮影するしかありません。
しかし、私はコケの写真にそこまでする情熱を持ち合わせていないので、今日はこの辺で妥協することにしました。
姿形がはっきりしているものはまだなんとかなります。デカ草が太陽光を浴びて緑の光を反射して我々の目に届けてくれています。
午後4時半を過ぎると、あたりはもう真っ暗です。
寒い冬こそ早起きするべきです。