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腱鞘炎にならないようにキーボードをカスタマイズする方法。ホームポジションですべて済む配置がおすすめ | 趣深い.com

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腱鞘炎にならないようにキーボードをカスタマイズする方法。ホームポジションですべて済む配置がおすすめ

パソコンを使って仕事をしていると、日頃から猛烈にキーボードを叩くので腱鞘炎に悩まされている人も多いと思います。

休憩を挟むようにしたり、ストレッチしたりと色々対策はありますが、なかなか症状が改善しない人もいるのではないでしょうか。特に、変な癖がついてしまっている人はなかなか大変ですよね。

私は腱鞘炎一歩手前までいき、危機感を覚えたので何か対策を練らねばと思い、キーボードの配置を変えることにしました。

というのも、私の場合はやたら使う矢印キー(カーソルキー)の左(←)をとっさに右親指で押す癖があり、このとき手首をひねる形になるので非常に具合が悪かったのです。

なので、キーの配置を無理やり変えて矯正すれば、腱鞘炎にならずに済むのでは?と考えました。

これが効果てきめん。すべての操作をホームポジションから手を動かさずにできるようにカスタマイズすることで、見事に腕および手首周辺の痛みが改善しました。

最初は若干歯がゆいですが、慣れてしまえばかなり快適。以前よりも操作のスピードが上がったので、まさに怪我の功名といったところです。やり方を紹介します。

腱鞘炎になりにくいキーボードのキー配置

キーボードの配置をカスタマイズ

CapsLockをF13に変えて、これと何かを同時に押したときに色々操作できるように設定します。

「hjkl」との同時押しで←↓↑→。「m」はエンター、「;」はバックスペース、「:」はデリートです。

これで、手をホームポジション置いた状態で上下左右の移動も、エンターも文字消去も全部できるようになります。

ただ、このカスタマイズはレジストリをいじったりいくつかソフトをインストールしなければいけません。

カスタマイズの手順

カスタマイズの手順は、こんな感じ。

  • レジストリエディターでCapsLockをF13に変更
  • 「AutoHotKey」をダウンロード
  • 「AutoHotKey」でキーバインドを設定する

レジストリエディターでCapsLockをF13に変更

ウインドウズの「スタート」の検索窓に「regedit」と入力します。

そうすると以下の画面が出て来るので、ひたすらフォルダの階層を追っていきます。順番に触ればフォルダが展開されていくのでわかるはず。

「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout」←これを開きたい

Keyboard Layout」までたどり着いたら、右クリックして「新規→バイナリ値」を選んで作成。名前を「Scancode Map」にする。
名前を決めた後、右クリックで「修正」をクリックして以下のように記述します。

0000 0000 0000 0000
0200 0000 6400 3a00
0000 0000


↑この画面が出て来るので、数字の並びが同じになるように入力。

なんだそれ、って感じですがこうやって書くと、CapsLockがF13になります。6400がF13、3a00がCapsLockのことを指していて、CapsLockをF13に割り当てますよ、という命令をしたことになります。

「AutoHotKey」をダウンロード

↓ここからダウンロードします。
AutoHotKey

これを使うことで、ショートカット的なやつを自分で新たに設定することができるようになります。

「AutoHotKey」でキーバインドを設定する

キーバインドっていうのは要はショートカット的なやつです。

AutoHotKeyをインストールしたフォルダの中に「AutoHotkey.ahk」というファイルを作って、設定をあれこれ書きます。ただのテキストなのでメモ帳とかで大丈夫です。

hjklで方向キー、エンター、バックスペース、デリートやらを設定するには、メモ帳に以下のように書けばOKです。

;hjklで方向キー
F13 & h::Send,{Blind}{Left}
F13 & j::Send,{Blind}{Down}
F13 & k::Send,{Blind}{Up}
F13 & l::Send,{Blind}{Right}

;エンター
F13 & m::Send,{Enter}

;バックスペース
F13 & sc027::Send,{BS}

;デリート
F13 & sc028::Send,{Del}

ちなみに、hjklを←↓↑→にしている理由は、古くから凄腕プログラマーたちが愛用するテキストエディタ「Vim」がそうなっているからです。

普通はjkilで←↓↑→にしたくなりそうなもんですけど、それなりに効率を考えて作られた配置のようですよ。慣れるとhjklのほうが良いことがわかると思います。

あと豆知識で、Google日本語入力だと、zh zj zk zl で←↓↑→が入力できます。

編集したいとき

AutoHotKeyを起動していると、タスクバー(パソコンの画面の下とか上とかにアプリのアイコンが並んでいるバー)の端っこにアイコンが出ているはずです。

これを右クリックして「Edit this script」を選べば編集できます。編集し終わったら、またアイコンを右クリックして「Reload This script」をクリックで反映されます。

↓詳しい使い方などは以下のサイトに載っています。
http://ahkwiki.net/Top

簡単なショートカットキーだけでなく、一発でアプリを起動したりするような設定もできるので便利ですよ。色々試してみてください。

もっと簡単にキーの配置を変える方法

レジストリとかいじるのメンドクサ。と思った方は、もう少し簡単な方法があります。

CapsLockをctr(コントロールキー)にしてしまうのです。

これらのソフト(アプリ?)を使えばキーの置き換えが簡単にできます。これはホントいちいち解説するほどでもないくらいカンタンです。

あとはAutoHotkeyで同じように設定するだけ。

追加。他にもある便利なキーバインド

私が他に設定しているのは、こんなのです。

;カーソルから行末まで削除
F13 & d::send,+{End}{Del}

;altエンター
F13 & \::Send,!{Enter}

;Home
F13 & a::Send,{Home}

;End
F13 & e::Send,{End}

;Esc
^j::Send,{Esc}

;ファンクション・キー
^1::Send,{F1}
^2::Send,{F2}
^3::Send,{F3}
^4::Send,{F4}
^5::Send,{F5}
^6::Send,{F6}
^7::Send,{F7}
^8::Send,{F8}
^9::Send,{F9}
^0::Send,{F10}
^-::Send,{F11}
^=::Send,{F12}
F13 & 1::Send,{F1}
F13 & 2::Send,{F2}
F13 & 3::Send,{F3}
F13 & 4::Send,{F4}
F13 & 5::Send,{F5}
F13 & 6::Send,{F6}
F13 & u::Send,{F6}
F13 & 7::Send,{F7}
f13 & i::Send,{F7}
F13 & 8::Send,{F8}
F13 & o::Send,{F8}
F13 & 9::Send,{F9}
F13 & p::Send,{F9}
F13 & 0::Send,{F10}
F13 & t::Send,{F10}
F13 & -::Send,{F11}
F13 & =::Send,{F12}

^はctr(コントロールキー)、!はalt。

ファンクションキーも指を伸ばさずに打てるようになるので、なかなか便利です。

コントロールとF13を分けている理由

コントロールとF13をわざわざ分けているのは、微妙に被る操作があったからです。

「ctr+a」 は「全て選択」だけど、「F13+a」は「行頭へ移動」みたいな。

それに他に調子の良いキーバインドを思いついたときにまだ増やせる余地があったほうがいいですよね。

あと、私はMacのBootCampでウインドウズを使っているで、コントロールとcommandが別々の方がなんとなく馴染みが良いというのもありますし、そのうちMacに戻るかもしれないので、スペースキーの横のボタンはcommandと同じような使い方でいたほうが落ち着きます。

慣れるまでは大変だけど、慣れると天国

この配置はやはり慣れるまでは大変でした。

最初は普通に打ってしまいます。ついつい普通の位置にあるバックスペースやエンターを押したり。エンターがF13(CapsLock)+Mだけど、間違ってmを入力したり、逆もあったり。

なので、エンターとバックスペースとカーソルキーは全部無効にして特訓しました。

数日は悶絶しましたが、今は慣れてかなり快適です。操作は早くなったし、腕の痛みもなくなって一石二鳥でした。

文字入力の効率化に興味のある方はぜひやってみてください。

腱鞘炎によさ気なキーボードはどうなの?

この手の品に手を出そうかと思ったこともありましたが、人に聞いたりレビューを読む限り、形よりもキーの仕組みの方が重要っぽいですね。

ノートPCのパンタグラフや普通の商品に使われているメンブレンは衝撃が強いらしく、静電容量無接点方式という一番高いやつがなんだかんだで指の疲れが抑えられるといいます。あとは手首がくにゃっと下がらないようにパームレストを使うのがいいですね。

腱鞘炎や指の疲れに悩んでいる場合、道具を変えるのもありですが、キー配列を変えるのはなかなか良い作戦だと思っています。私の場合は品を変えずに症状が改善したので結果的に良かったです。

追記:このキー配置の目指すところ

なんでこんな妙な配置をやっているのかというと、腱鞘炎回避目的もあるのですが、最終的にはこのキーボードを使うことを想定してたりします。

私の金銭感覚では超高級品なので躊躇してしまいますが、きっといつか誘惑に負けてしまうでしょう。

ちなみに今使っているのは、これです・・・。価格は1/15ですが、コスパはいいと思いますよ。