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糸井重里&中井貴一「SWITCH」対談まとめ。糸井重里編

 2015/09/03      TV, 人生

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糸井重里と中井貴一の対談。面白かったので紹介します。

これは!と思った言葉を乱れ打ち。

今回は糸井重里の発言を。

仕事を遊びに、遊びを仕事に

中井貴一曰く、糸井重里は、みんなの「やってみたい」にどんどん突っ込んでいける。とてもうらやましい存在。

本人としては、そう思われるのは狙い通りではあるし、確かに双方の区別はないけれど「難しいところもあるんだぞ」と言いたい面もある。らしいです。

そんなものあるわけない、と思っている人は多いはずです。

でも、これって、時間通りに運行する日本の鉄道にショックをウケる欧米人みたいな話で、不可能だと思っている人には永久にやって来ないことなんじゃないかと思います。

『つらくなる』は、ない方がその人らしく生きられる

例えば、切り株があってそこでみんな自由に遊んでいる。

飛び乗ったり、腰をかけたり。

でも、誰かが「それはちゃぶ台なんだから座っちゃダメだ!」と言ったら、腰をかけていた人はつらくなってしまう。

便利は、グラマラスな女体と同じ

「便利というものをどう考えているのか」という中井の質問に対して糸井の返答。

近代科学の進歩により、暮らしは便利になる一方、人間は退化しているのではないかという中井貴一が疑問を抱いています。今はトイレも自動で勝手に流れる時代です。古い型だと、壁に「このトイレは流れませんのでレバーを引いて下さい」と貼り紙が。これってどうなの?

「単純に、面白がればいいんじゃないですか?『なにこれ、流れるよ!』て。ボンキュッボンだからって、その女性といつも一緒にいたいと思わないでしょ?便利ってそういうもの。いなくなったらいなくなったで、『いなくなったよ(笑)』でいい。」

つまらないものも、一緒

味も素っ気もない文章のおかげで成立しているものが世の中には、ある。

督促状が素敵な文章できたら嫌ですよね。つまらなく書かないといけない場所があるということ。

読んでいるうちにいい気持ちになる督促状があったら嫌なんです。

催促状は「嫌だけど守りましょうね」という物だから、つまらない言葉が並んだ文章の方がふさわしい。

そう考えると、やはりつまらないものは『つまらないよね』って言って眺めるしかないのです。

両サイドのめんどくさい人たちに喜ばれるものを出したい。

ほぼ日で売り出す、マーマレードの試食で。

「『どれもいいんだけど、私達はこう思います』というのを言いたいよね。」

引退が近いから

こんなにおもしろい場所が僕がいなくったから終わりには出来ない

人生の中で今が一番将来を考えている

50代でモテたら、それはモテている。でも60歳過ぎてからモテたときは、それは同情だ

60代になると、近くにいる女性は「私、何かを飲み込んであなたのそばにいるのよ」という気持ちだということを忘れてはいけないのです。

でも、これっていつでも意識しないといけない気がする・・・。

1970代は1975年にならないとわからない

糸井重里は、5年過ぎた65歳になったとき、初めて自分が60歳になった。と自覚出来たそうです。

始めの5年は自覚がない。5年の蓄積があってはじめて10年を語れるようになる。ということ。

はじめの5年は無理に何かを理解しようとして動くのは非効率的。振り返るときは常に5年以上前のことを考えるべし。

やさしく つよく おもしろく

糸井重里が会社を運営するにあたり、大切にしていること。

いろんな人に問いかけたら、やっぱりやさしくされると嬉しいんです。

僕もそう。「やさしく」されたい。

でも、やさしくても、「つよさ」がないといけない

「実行力」とか「言った以上はやる」とか、「つよさ」が必要

ずっと景色が同じだったらつまらないですよね。

だから、「おもしろく」

例えば、生徒手帳みたいなものを作って、

  • やさしく
  • つよく
  • おもしろく

と社訓のような感じで書いておく。

会議のときに、

「いやあ、でもここは『つよさ』が足りないよ。でも、うちは『やさしく』が上だからなあ」

と言って、『やさしく』を上に取る。

「利益が出ません」でも今回は『やさしく』を取りましょう。そしてそれをいかに『おもしろく』するか。

サンマをクジラの大きさにしてみよう

それは室町時代でもウケるものか

口から出まかせでもいいから、考えてみる。それが大事。

これからの時代はそういうところにチャンスがある。

お金が欲しくなってうちの会社はおもしろくなるぞ、と思った。

小さい夢ほどいい

僕は小さい夢ほどいいと思っています。

夢が大事なんじゃなくて、それが本気かどうかが大事。

問いかけるのが大事

ほんとに本気になった時には風の中に出て行かなければいけません。

「世界一の大富豪になりてえなあ」と言っているうちは、風の中に出て行く必要はないから楽なんです。そうじゃない。

「空を飛びたいな」と思っても、飛行機の設計図は書けません。知識がないから。

夢は設計図ではないのです。

なぜ飛びたいと思ったのか。そう思った自分に問いかけることが大事。

それが出来れば、ほんとにおもしろくなるんです。

今いる位置での問いかけのほうが、やれることもイメージできることも増やしてくれる。

まとめ

「トトロ」のお父さん役は糸井重里です。

意外と知らない人が多い。

糸井重里師匠は、日本語の日本人の全てを掌握しているのではないかと錯覚してしまいます。あるいはそれは錯覚ではないのではないかと思わせる感動的な凄さ。