コケを増やすには、撒きゴケというやり方が一番おすすめです。
コケを粉砕し、ばら撒いて増殖させる方法であり、均等に成長していくので仕上がりが綺麗ということで人気があります。このページでは、撒きゴケのやり方、実際にやった写真、必要な道具を紹介しています。
ちなみに、マキゴケという名前のコケは存在しません。
コケは、みんなが食べる農作物でもなければ、ガーデニングや盆栽の主役でもないので真剣に研究する人は少なく、確立された手法が存在しません。とりあえず自分でやってみるのが大切です。もしかしたら名人になれるかもしれません。
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撒きゴケのやり方
撒きゴケのやり方は、基本的にはコケの種(コケそのもの)をばら撒いて発芽させるということになるのですが、いくつかパターンがあります。代表的なものは以下の3つです。
- コケの種をそのままばら撒く
- コケの種を乾燥させてばら撒く
- コケの種を乾燥させて、さらに細かく粉砕してばら撒く
急いで増やすならそのままばら撒くのが良いという説がありますが、私の知る限りでは最後の粉砕パターンを推している人が多いです。
粉砕パターンは時間が掛かると言われていますが、なぜ推奨されるのでしょうか。
ねえ、なぜでしょうか??
おそらく、粉砕状態からの育成レポートが数多く上がることで、様々なノウハウをかき集めたいという研究者寄りの人間が推奨するからではないか。なんて思っています。違うか。
インターネット通販などで買える「コケの種」も、ほとんどが乾燥させて砕いたものです。
用意するもの
ここで道具に拘る必要はないと思いますが、一応。
- 育苗箱的なもの(プランター)
- 平らにならすコテ(として使えるもの)
- キッチンペーパー
- コケの種(というかコケそのもの)
- 培養土
育苗箱とかプランターとか、べつに何でもいいと思います。コテもなんでもいいです。
培養土
砂、赤玉土小粒、ピートモスをいい感じに混ぜるといい、らしいです。これも適当でいいと思います。
ハイゴケは土壌を選びません。肥料はかえって邪魔になるようなので、ドライで淡泊な土を用意してあげるといいです。極端にベットベトの粘度とか、ゴロゴロした石だけ、とかではなければ大丈夫でしょう。
「絶対に失敗はしたくない!」という方は、ググッてください。色々調べたところ、砂:赤玉土小粒:ピートモス=5:3:2がいいみたいです。
ならば、粉砕パターンでやってやろう
私は急いでいる訳ではないので、今回は粉砕パターンを試してみます。
天日干しで乾燥
ドライヤーを使ってもいいかもしれませんが、粋ではないので天日干しです。
まる1日とか、1週間とか、めんどくさいので朝起きて放置。昼飯を食べて、じゃあやろうか、という感じで済ませました。3時間くらいです。
ハイゴケは乾燥すると、縮れる
ハイゴケは乾燥すると葉が縮れます。
黒いプラダンの上で撮影しています。白い物の上で撮ろうとすると、意外とうまくいきません。
カメラ(iPhone5)が白の明るさに合わせて調節してしまい、最初の段階でがっつり暗くなり、コケにピント(というか測光)を合わせるとがっつり明るくなって吹っ飛び気味になります。
上級者はその辺をうまくやるのかもしれませんが、私は腕もないし、めんどくさいので環境を変えることにしています。
粉砕。ひたすら粉砕
乾いたこけをひたすら粉砕します。手でちぎろうとしてもうまくいきません。ハサミでいきました。
本来、ここまでやる必要はないのかもしれません。むしろ原型を留めておいた方が良いという話も。それはそれで別なプランターでやる予定です。
途中で気づいたのですが、乾いてから粉砕するよりも、先に粉砕(ハサミで切る)した方が、表面積が増えて水分の蒸発も早まるので、手っ取り早いです。
余談ですが、導線と表面積。この2つをしっかり意識すると、社会生活&私生活がぐっと円滑に進むと思います。
土の用意
私は適当です。妙に黒っぽいのは、濡らしてから写真を撮ったというのと、粉砕に夢中になっている間に日が傾いてきたからです。
いざ、撒く。撒きまくる
意外と原形留めてるな・・・と思いませんでした?私は思いました。
ばら撒いたら、上から更に土を被せる
多少見えるくらいまで土を被せます。目土と言います。
もう少し被せたかったんですが、計算違いで被せる用の土がなくなってしまいました。
まあ、大丈夫じゃないでしょうか。
キッチンペーパーをかける
キッチンペーパーを被せます。これはいずれ溶けてなくります。キッチンペーパーがなくなったときが、コケの成人式のようなもんです。
あんまり分厚いと溶けるまで時間が掛かり過ぎるで、薄めのものがおすすめ。2枚組なら1枚で使います。
写真では、2枚組のものをそのまま被せています。2枚組であることに気付かなかったからです。キッチンペーパーはティッシュやトイレットペーパーと違い、きっちりビチッとくっついています。
水をやる。ひたすら待つ
1ヶ月もすれば芽が出るはずです。
なんて言ってますが、初めてやるので本当に上手くいくかはわかりません。
乾燥してしまわないように、いいタイミングで水をやります。夏は昼に水やりをすると蒸れてしまうので朝夕に。寒い季節はあまり気にする必要はありません。
あるあるですが、水をやり過ぎるとダメです。やり過ぎってどれくらいだよ、って思いません?私は思います。
男の人が植物を育てる場合、水のやり過ぎ、いじり過ぎで腐らせたり枯らしたりする傾向にあります。注意です。
この水やり問題に関しても、コケは種類によって事情が違うので、マイナーなコケをやる場合は大変です。
ハイゴケは適当でも大丈夫(一度ダメにしている私は信じられない話です)、多少放置気味が良いでしょう。
何はともあれ、これからの成長が楽しみです。
※これは途中でプランターをひっくり返してしまい、終了しました。
替わりに不織布でやったやつが成功したので記事を紹介します。
→連続写真。ハイゴケの成長
キッチンペーパーを被せたら、中の様子が見えないじゃないの
とにかくコケを増やすというのならまだしも、私は毎日コケの写真を撮ってブログに載せることをライフワーク、いや、ワークとしているので、キッチンペーパーが覆いかぶさっているのは大問題です。
剥がした時にコケの種もくっついてくるので、毎度剥がす訳にもいきません。
かといって毎日キッチンペーパーの写真を撮るのもどうなんでしょうか。それはそれで面白いですけど。
日々の変化が気になる・・・
むき出し、砕かずそのままのコケを1体ずつ互いに被さらないように配置しました。ちょっと不気味ですね。
コケ育成グッズの数々
コケの育成グッズはホームセンターにいけば全て揃いますが、通販で買うことも出来ます。100円ショップも店舗によってはかなりの品揃えです。
コケそのもの
買うのは簡単ですが、頑張って探しに行くというのも楽しいですよ。愛着も湧きます。
培養土
育苗箱(いくびょうばこ)、他
「いくびょうばこ」と読みます。私は洗った食器の一時避難に使うトレイを使っていますが、値段は大して変わりません。育苗箱の方がやってる感も出ますから、いずれ買いたいと思います。
逆に育苗箱を洗い物用トレイに使うのも風流ではないでしょうか。
スコップ・コテ
これは便利ですよ。先端が平らなので、地面の土や石をガバッと拾えます。ちりとり替わりにもなる。おまけに底も平らなのでコテとか使わずに土を慣らせます。これは本当、買った方がいいと思います。