ツイッターを読んでいると、やみくみもはいけないとか、努力の方向性を間違えるなとか、漫然と繰り返していても成長はないとか、そんな発言を良く目にします。私が今気になっていることだからでしょうか。
ある程度成功して、次の手を探っている人はいいかもしれませんが、ブログやアフィリエイトに限らず、何を頑張ればいいのかわからない人が欲しがっている情報、あるいはその人達に必要な情報って、ちょっとズレているのかなと思います。
多くの人は方向性を考える段階にいないのでは
半年後、1年後にグッと伸びて注目を浴びる人って今は見向きもされず、こうしている間にも淡々と努力をしているに違いありません。そんな頑張り屋さんはきっと努力の途中で、色々手を出して失敗を繰り返しながら、自分で方向を変えていくでしょう。
でもそんな立派な人は一握りで、ほとんどの人は何していいかわかんねーなー、と思いながらちょっと手を動かしては休み、休んでは動いてみたり、ステージに上がるどころか、稽古のメニューを消化できずに去っていきます。
無料ブログが飛でいった
最近、友人がアフィリエイトをやりたいというので、私の知る限りの知識を伝えました。とりあえず「独自ドメインを取って始めたら」と言ったのですが、ドメインにお金を払うのことに抵抗があるらしく、無料ブログで何個かサイトを作っていました。
昨日、そのうちのひとつが消えてなくなりました。友人はそこで初めて色々なことに気づいたようです。
この人は、まだ行動していたからいいようなものです。むしろ幸運なのではないでしょうか。多くの人は、消えることも体験できず、グズグズしてしまいます。
いくら情報をかき集めても、教えてもらっても「どうやら無料ブログはダメらしい」「どうやらこっちのやり方が良いらしい」という域を出ることは出来ません。人間は意外と頑固なものです。自分で体験しないとわかりません。
レベル2から3じゃなくて、1から2になりたい
始めたての人間は、情報をかき集めつつ、早く行動に移さねば、とか思っている段階です。
そういう人に「あれはやらないほうがいい、こっちがいい」とか言ったり、SEOの仕組みを説明してもピンと来なすぎて動きが止まることがほとんどです。
努力の方向性を示すのはレベル2から3になる人にとって爆発力を持っていますが、1から2になりたい人にとっては何だかちょっと微妙に苦しいのです。
たとえば、3メートルの高さの戸棚にぼた餅があったとして、「背伸びしてとれたら食べていいよ」と言われているような感じです。
そんな人には「イスを踏み台にしてみれば?」と言ってあげないといけないと思います。ところが、みんなが有難がって聞いているのは、めちゃくちゃ丈夫で安定感のある脚立が安く買える店の情報だったりします。
そんな脚立を買える店は遠いところにあったり、売り切れで順番待ちだし、挙句の果てには「部屋の中に脚立入れるのも大変じゃね?」とか文句を垂れる人が出てきます。
イスでいいんです。イスに乗ればそれで済む話です。イスに乗れば、ぼた餅が見えます。実は季節を間違えてそれはおはぎなのかもしれません。あるいは赤福かもしれない。
そこで人は初めて自分で考えて動き出すのではないでしょうか。