景気対策というのは、つまりは『無策』ということです。
なぜなら、『対策』には、常に相手があるからです。
相手に合わせて動くことが前提では、根本的な解決にはならないのです。
7月5日、ギリシャの国民投票が『緊縮反対』でまとまりました。
EUは、それを受けて対策の練り直しだと騒いでいるそうです。
経済って、どこまでもいっても人間の約束ごとなんだな、と痛感します。
ギリシャは、EUに揺さぶりをかけ、有利な立場で交渉を進めたいのでしょうね。
そんなもん見捨ててしまえば良いだろう、と思いきや、そう簡単ではありません。
ギリシャがEUから離脱して、独自の通貨ドラクマが流通するということは、他の国にも影響が出ます。
フランスとかドイツみたいな国は関係ないかもしれませんが、アイルランド、ポルトガル、スペインあたりの国民は心配し始めます。
俺らの国、大丈夫?と。
「ドイツの銀行に預けてた方が良くね?」
とか、
「米ドルに変えてしまおう」
とか考え始めるのです。
本当にそんなことになったら、ユーロの価値はダダ下がりです。
やばいですね。
先手を打って動こうとする人は絶対に現れますから、ひっちゃかめっちゃかでしょうね。
相手に合わせて動くって、そういうことだよね。