「本当」に音楽がカッコイイ映画ベスト11です。
映画は映像と音楽の絡み合いが大切です。
テンポを生み出し、感情を揺さぶる。
最高にカッコイイシーンに流れる音楽は、最高にカッコイイ音楽でなければいけないのです。
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「本当に」音楽がカッコイイ映画を11本選びました
レニングラードカウボーイズ
アキ・カウリスマキ監督
架空のバンドが旅する話。ふざけています。
演じたのはスリーピー・スリーパーズというフィンランドのバンド。
抜群にカッコイイです。
この映画がきっかけで彼らの名は広まり、レニングラード・カウボーイズとしても活動するように。
「モーゼに会う」の「WeddingSong」がとてもかわいくて素敵です。
カウリスマキの映画は、イケメン美女が出てきません。シュールです。
みんな普通、いやむしろ社会的に底辺に近い、大変な思いをしている人間が主人公に設定されていることがほとんど。そんな登場人物たちにだんだんハマってきます。
「マッチ工場の少女」「浮雲」あたりもおすすめです。
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
ガイ・リッチー監督。
クライム・ムービー。犯罪映画。
ギャングを相手に一儲けしようとした若者が逆に失敗しちゃう。で、どうすんの?っていう話です。
音楽の使い方がとにかくいいです。洒落ています。
ジェムス・ブラウン、ダスティ・スプリングフィールド、ザ・ストゥージズ、 オーシャン・カラー・シーン、ザ・ストーン・ローゼズなどが名前を連ねます。
スナッチ
これもガイ・リッチー監督。
ブラピ主演。
智慧の絞り合いやら、殴り合いやら、妙にスタイリッシュで楽しいやつです。
ブラッド・ピッドってなんて格好良いだろう。と思いますよ(笑)
軽快で爽快。
テーマ曲はオアシス
デジタルビートから、スカやらロック、ブルースもあるんですが、シュッとまとまっているのが粋です。
マドンナ、スペシャルズ、マッシヴ・アタック、ストラングラーズなどなど多彩なラインナップ。
これが綺麗に収まっている。センスの塊。
ファイト・クラブ
ブラピ主演。
オープニングがめちゃくちゃかっこいいのです。ダスト・ブラザーズ(not ケミカル・ブラザーズ)
これに映像が乗っかると、ゾクゾクしますよね?
是非ご覧あれ。
オープニングだけじゃなくてもちろん全編通して面白いです。設定とか入りやすいと思いますよ。いろんな人に人気があるのもわかる。
ちなみにエンディングは、
の7曲目です。
ジャッキー・ブラウン
クエンティン・タランティーノ監督
冒頭で「ACROSS 110TH STREET」に乗せて、動く歩道に乗って移動する主人公。これが全てです。
というのが言い過ぎにならないほど、冒頭がカッコイイのです。なんなんでしょうね。
全体的にブラッキー。ハマる人はハマるはずです。
パルプ・フィクション
クエンティン・タランティーノ監督。
冒頭のシーンから、オープニングの「ミザルー」が流れるところが最高にかっこいいです。時間軸がめちゃくちゃのぶった斬りのストーリーを組み合わせる手法はこれで一気に浸透しましたよね。
ムダ話の応酬、どうでもいい冗談の嵐。でもみんな名演技。最強です。
私はウルフが大好きです。
レザボア・ドッグス
タランティーノの長編1作目。傑作です。
冒頭、喫茶店でくっちゃべってるシーンが秀逸。「Little Green Bag」が流れてみんなが歩いている所、これだなあ、と思います。
街で警備員とか、スーツ姿の男が5人以上並んで歩いてるのを見るとついつい笑ってしまいます。
バーバー
コーエン兄弟監督。
舞台は高度経済成長期のアメリカ。まわりは浮かれている中で、黙々と床屋という地道な仕事こなす主人公が甘い儲け話に乗せられて状況が一変。
何もかもが変わりまくる激動の時代が舞台の映画に、どっしりとクラシック音楽が流れる。その対比が何とも言えず味わい深いのです。
白黒で観てください。映像が凄いです。映画らしい映画のやり方だと思います。
太陽がいっぱい
監督:ルネ・クレマン
音楽:ニーノ・ロータ
金持ちの家の青年が、イタリアで遊びまわっており、人殺しをしてしまうという話。主演はアラン・ドロンです。友近がよく言ってる、アラン・ドロンです。かっこいい。
それはいいとして、音楽です。この胸が締め付けられるような旋律が最高ですね。昔、浅井健一氏がJUDAというバンドの入場の曲に使ってました。ニーノ・ロータはロックバンドに好かれるようです。
トレインスポッティング
ダニー・ボイル監督
イギー・ポップのラスト・フォー・ライフが印象的な冒頭を飾ります。
他にもブライアン・イーノ、ニューオーダー、プライマル・スクリーム、アンダーワールドとUKのいいところが集まっております。
洒落た感じの、若者が好きそうな映画、と片付けられてしまうこともありますが、別にいいじゃないか。おしゃれな映画は観たほうがいいですよ。
ちなみに、「あまちゃん」に出てきた古田新太が演じた秋元康的な役のあの脇に両手突っ込んでるポーズは、このトレインスポッティングに由来します。本人が言ってました。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
ヴィム・ヴェンダース監督
音楽:ライ・クーダー
ライ・クーダーがキューバに旅行したときに、老ミュージシャンとセッションを行ったことがきっかけとなって1997年にアルバムを出したんですが。そのドキュメンタリー映画がこれ。
この老ミュージシャンというのは、それまで国外にはほとんど知られていなかった人たちです。キューバの音楽は独自の良さがあるのに1959年のキューバ革命以降、アメリカとの国交がなくて、外国に知れることがなかった。この映画は、キューバ音楽を広めるきっかけになったのです。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブというのは、キューバに実在した会員制音楽クラブの名前。セッションに参加したミュージシャンが実際に会員メンバーだったこともあってこの名前が付けられたのです。
いいですよねえ。
バッファロー’66
ヴィンセント・ギャロ監督、脚本、主演。音楽までやってます。
すげーお洒落でクールダンディな主人公が出てきたぞ、と思いきや、意外と情けないやつです。最終的にとても甘い、かわいい、やさしい、映画です。
音楽は本人もやっているのですが、キング・クリムゾン、イエス、スタン・ゲッツの曲も使われています。
イエスの「heart of sunrise」の使われ方が、好き過ぎます。個人的にいろんなところでついつい真似して使ってしまいます。必殺仕事人的な展開。日本人なら好きですよね?
ゴッドファーザー
フランシス・フォード・コッポラ監督。
音楽はニーノ・ロータ。
愛のテーマが鳴るシーン
映画の音楽といえば、これでしょう。
「愛のテーマ」はこの映画のメインテーマではありません。メインテーマは別にちゃんとあります。間違ってもあの愛のテーマをバックに殺し合いは起きたりしないのです。愛のテーマは、きちんと愛を描いたシーンで美しく鳴り響きます。
まだ観ていない人はしっかり見届けて下さい。
ゴッドファーザーは、音楽の使いドコロが絶妙です。
「はい、ここでドーン!」みたいなのはありません。
ひたひたと、しめやかに、しかし確実に。どっしりとハラワタに染み込みようなタイミングで鳴るのです。
なんでもかんでも特効バズーカみたいに使えば良いという訳ではないのだと思い知らされます。
そして、この映画は、やはりマーロン・ブランドなくして語れません。マーロン・ブランドの声が、最高なのです。マーロン・ブランドの声そのものが映画音楽なのです。
なぜ世の中の親父たちがベスト映画に選ぶのか、一度観ればわかります。
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、全部が良い映画は今のところゴッドファーザーしかこの世に存在しません。
ニーノ・ロータの音楽は本当に強烈です。
ニーノ・ロータはゴッドファーザー以外にも美しい音楽をたくさん作っています。
「道」は高橋大輔がバンクーバーオリンピックで使っていました。豆知識。
ロミオとジュリエットもニーノ・ロータです。
本当に凄いです。
サントラ一覧
まとめ
なんか同じ監督の、似たような作品ばかりですね。でも、そんなもんです。
犯罪が絡む映画はどうしてこんなに音楽が良いのか。
人の感情を揺さぶるのでしょうね。不安と安定を行き来するのがコード進行の基本ですけども、犯罪映画がもたらす不安と安定の心の行き来が音楽とシンクロする。
映画って、音楽っていいもんですね。。。
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