シマウマはなぜシマウマなのか。
池田清彦教授が子どもたち動物園に行って楽しく愉快な解説を展開しています。
⇛パンダ編
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シマウマの縞模様なのは虫に刺されないため
シマウマの縞模様は虫に刺されて血を吸われないようにするためと言われています。
ツェツェバエというハエに刺されると「眠り病」に侵され死んでしまいます。シマウマと言えども。
最近の研究では、シマウマの縞模様はハエから身を守るためにあるということがわかっています。カモフラージュ説もありますが、こちらの方が有力だそうです。
模型を使った実験があり、普通の色の馬(白とか茶とか)と縞模様の馬を並べると、ハエは縞模様の馬に近づかないのです。
ハエにとって、縞模様は産卵場所に見えないのだとか。実際にツェツェバエの血を採取してもシマウマの血はほとんど出てこないそうです。
※眠り病(アフリカ睡眠病)
ツェツェバエが媒介するトリパノソーマによって引き起こされる感染症です。睡眠周期が乱れ、朦朧とした状態になり、果ては死に至る恐ろしい病気です。人間だろうが獣だろうがお構いなしの凶悪な病なのです・・・。
体毛が長いと虫に刺されない
ライオンとか体毛が長い動物は基本ハエに刺されません。皮膚まで辿りつけないんですね。ハエがライオンの周囲を飛び回っている映像をよく見るんですけどね。刺されはしないようです。
シマウマも毛伸ばせばいいじゃん。と思いきや、そうもいきません。ウマは汗をかくからです。
↓2014年ダービー馬ワンアンドオンリー
画像引用:Spotsnavi plus
白く泡吹いているのが汗です。競馬ではパドックで股の間に汗をかいている馬は調子が良いなんて言います。でもあまり信用しないほうがいいでしょう・・・。
ライオンとか、汗かきません。舌でどうにかやってます。
どっちがいいんでしょうね。汗をかくから毛が短くて涼しいウマ方式か、舌でどにかする分、毛を伸ばせるけど暑いライオン方式か。基礎体温も違うし、みんな色んな都合を抱えて生きています。人間が口を出すところではありません。
そういえば、縞になる前のシマウマはどうなってたのか・・・すごく気になりますね。
シマウマはめちゃくちゃ気が荒い
穏やかそうな顔してシマウマって実は凶暴です。近くにいてもチーターが襲わないくらいの感じです。
アフリカの人たちは家畜にしようと試みたものの、失敗に終わっています。
超気性難。いつも騎手を振り落としていたオルフェーヴルの比ではありません。
どうでしょう、シマウマ。ちょっとイメージと違いますよね・・・。
まとめ
↓シマウマのおしり。
たまにクイズで出ますよ。覚えておいて損はありません。
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