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北海道でエアコンを備えている家庭はほとんどありません。
夏は扇風機。冬はストーブ、床暖房で押し切るからです。
しかし、津軽海峡を渡れば状況は一変です。エアコンなくして人はまともに活動できません。
夏は暑いものだ。汗をかくものだ。
そういう意見に粋を感じない訳ではありませんが、粋だけを追求する生き方は褒められません。
暑さがもたらすものといえば熱中症。恐ろしいものです。
自分だけは大丈夫、と油断してはいけません。去年まで大丈夫だった、というのは何の保証にもならないのです。
塩飴でもなんでも、がむしゃらにできることはやっていった方が身のためです。本当に。
ということで、暇なので、効率の悪い方法でエアコンを掃除しました。
「ああ、高圧洗浄ね・・・」
違います。我が家にはケルヒャーなんてありません。業者を呼ぶお金もありません。
まずは自分でやるのです。
「ああ、分解するやつね・・・」
⇒http://techabe.blog10.fc2.com/blog-entry-747.html(すごく丁寧に説明しています。本気の方はどうぞ)
でも違います。分解するのは、ちょっとめんどくさいです。
私もそこまでやるほどモノ好きではありません。
スマホのアプリを使いこなし、常にエバーノートにメモを取り、他人に任せれば良いことは全部アウトソーシングをしまくる意識の高いビジネスマンには笑われるかもしれませんが、私は自分でやりたいのです。
やってみたいのです。
自分でやったことがあるからこそ、プロの本当の凄さがわかるのです。
ファミレス、コンビニ、ガソリンスタンド。文句を垂れているのはやったことがないやつばかりです。
いや、仮にやったことがあるのに文句を言っているやつがいたらそれはそれで問題ありです。
もっとやさしくなりましょう。
そうです。エアコンの掃除です。
効率の悪い方法でエアコンの掃除をするのです。。。
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エアコンの掃除の肝はファンです。効率の悪い方法で掃除します。
エアコンのファン。空気を送り込むやつです。
フィルターの掃除なんて楽勝ですよね。ちょっと取り外して、風呂でシャワーでガンガン流してやれば終わりです。
でも、ファンはそうもいかない。高圧洗浄で黒かびをドロドロ落とす様もすっかり有名になりました。
ケルヒャーに頼らず、なんとか自力でやってみたいと思ったのです。
1.何はともあれまずは分解。
まあ、フィルターの掃除はしないわけにもいかないので分解します。
簡単です。
↓↓我が家のエアコン。古いです。ちゃんと動いてます。
↓↓カバーを外します。
↓↓ここをクイッと開けると、ネジが出てくるんです。
↓↓ここよ。
↓↓ほらね。ブレてますけど(笑)
↓↓カバー。外し方なんか書かなくても誰でも出来ます。
↓↓外すとこんな感じ。もう見飽きたと思いますが、やってる感を出すために撮りました。フィルターは忘れました。別にいいよね。
↓↓上。結構汚いないもんです。これは拭けばよいでしょう。
2.ファンの存在を認知し、分析しましょう。
風の向きを操る羽の向こうに、ファンが見えます。これが回っている訳です。
あ・・・
汚いですね・・・
3.効率の悪いファンの掃除方法
いよいよ取り掛かります。
ビニールで養生して、これでシューっとやるやり方もあるのですが、洗剤が残ってまたおかしなことになることもしばしば。
年季の入った汚れはどうにもなりません。
細皮すきに雑巾を巻いてひたすら拭き取る
こういうのがあるんです。
サッシとか、角とか、雑巾を巻いて掃除すればビシッと汚れが取れます。
手が届かない微妙な隙間とかね。いいんですよ。
雑巾を巻いたら、ファンの羽と羽の間にグサッと差し込みます。
一枚一枚、ひたすら、拭き拭き。
気の遠くなるような作業です。
羽を外す方法が見つからず、狭いところに手を突っ込んでやっているので、脚も、首も、手も痛くなってきます。
この羽のせいで、1スパンが超短い。すげえ半端・・・。
もちろん、エアコンはオフなので暑い。扇風機の無力さを感じます。
しかも、これ絶対に拭き残しは出てしまうという現実を叩きつけられながらの作業です。精神的にもキツイです。
あろうことか、昼の1時過ぎに始めてしまいました。
暑さのピークです。しかもベランダに一番近い部屋。
止めれば良かった・・・。今から分解する方法を調べて外でジャブジャブやろうか・・・。
何度も誘惑に負けそうになります。
やれどもやれども終わらない。どうにもならない拭き残しを見て見ぬ振りをして次に進む辛さ。
でも終わりはいつかやってくる。
「そうじは、終わりがあるからいい。」
養老孟司先生もそう言っています。本当にそのとおり。だから人はそうじをするのです。
「大学教授が自分で研究室の掃除をするのは日本くらいだ」なんて言ってました。本当かどうか知りませんけど。
今度調べてみます。
4.手作業でも、結構きれいになるのです。
終わりました。
まあまあじゃないですか。
最初の状況を思えば、結構それなりでしょう?
いいんですよ。こんなもんで。多少カビを吸ったって死なないですよ。
そうじのタイミングは季節の変わり目がベスト
エアコンをつけたりつけなかったりすると、中にカビが繁殖しやすいです。
ですから、今がベストです。やるなら今しかねえ。です。
エアコンはメンテナンスのし易さも大切よ。
あ、あとプラズマクラスターとか、ああいうのもカビは生えますよ。勘違いしないで下さい。
業者さんが言うには、掃除し易いやつとし辛いやつがあるみたいです。構造がシンプルな方がいいみたいです。
これからエアコンを買い換える人は、どうせ定期的に掃除しなきゃいけないものですから、メンテナンスのし易さも検討材料のひとつに加えて下さい。
まとめ。最近の潔癖ちゃんに告げる
まあ、こんなもんです。
はっきり言って大変です。よほどズボラなズボラーマンでなければ、拭き残しを見て、自分の無力さに歯痒い思いをするでしょう。でもやらないよりはマシです。
ケルヒャー導入は疑問です。業者に頼みたい人は頼んで下さい。
最近、菌が汚い、カビが危ない、という発言をよく耳にします。
こういうことを言う人は、例外なく自分だけは綺麗だと思っています。大きな間違いですよね。
自分の尻の毛も見たことがない、背中のニキビ1つ気づかないやつが何を言ってんだ、という話なのです。
昔の人は平気だったんです。ちょっとくらい大丈夫ですよ。
アレルギーの子どもはそりゃあ大変です。でも、死ぬほどヤバいという状況は稀です。まれです。
適度に仲良くしましょう。
菌類は、太陽が、地球が認めた、この世界の最大派閥なのです。
彼らと共に生きていく覚悟がなくして、我々人類の繁栄もあり得ないのです。
掃除はプロにやってもらうのが一番です
せめて年に1度は掃除しておきたいもんです。ちょっと臭っているな・・・ぐらいで既に相当汚れは溜まっているもんです。私のように手遅れになる前に頼むべき。
ダスキンのエアコン・クリーニングは12,000円から。
そうそう、こういうやつですね。素人がやろうとしても無理。
↓ビフォーアフター。