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コケの成長を眺めて暮らしています

趣深い、とは。

スナゴケ20160415

趣深い(おもむきぶかい)という言葉の意味は非常に曖昧です。

「物事に独特の(おもむき)が感じられるさま」

いや、だからその「趣(おもむき)」がなんだか知りたいのよ。

類義語を調べると、

  • 情緒を感じる
  • 滋味深い
  • 味わい深い

とかなんとか、色々出てきます。それぞれの言葉を調べると、

「趣のある・・・」とか言いやがります。

そう、無限ループです。

「趣」を英語に訳すと「Flavor」です。困ったときの外来語。これを逆に日本語で現すと、「味、風味、味わい、ゆかしさ、趣」です。

まあ、そうでしょうね。

そういう意味では、「Flavor Of Life」という曲を発表している宇多田ヒカルさんは大変風流な感性をお持ちでいらっしゃることがわかります。流石ですね。

ありがとうと君に言われるとなんだか切ないのです。そして、ただの一度も「趣」という言葉を使わずにこのうたは終わります。ヒントはあっても答えはありませんでした。

非常に歯痒いですが、「趣」とは、味なんです。そういうことにしましょう。

味は舌で感じるものですから、人間と人間が直接共有出来るものではありません。彼が「美味しい!」と言ったって、本心はわかりませんから。

人間は他の動物に比べて味覚が弱いです(嗅覚も)。だから、味を表現する言葉が少ない。何かに喩えて言わないと、いまいちしっくり来ない。

甘い、しょっぱい、辛い、苦い、酸っぱい。

言い得ているようで、実はかなりあやふやです。旨味ってい言うけれど、甘いとしょっぱいを混ぜたのと何が違うんでしょうか。

趣深い景色というのは、「なんだか知らないけどグッと来るよね」の域を出ません。いつまでも。

だから、趣深いというのは、結局なんとも言いようがない。

「何も言えねえ」ってやつです。

全ての事象が、明快に定義、表現される訳ではありません。このなんとも言えない歯がゆさこそが趣深いということなのかもしれませんね。

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