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ジム・ジャームッシュ おすすめ作品3つ、と結局全部

 2015/06/21      映画

jim_jarmusch

ジム・ジャームッシュは私が一番好きな映画監督です。

代表作は、これというのが難しいですが、同年代の人に聞くと「コーヒー&シガレッツ」が最も多く挙げられる気がします。新しいですし、見やすいから、というのがあるかも知れません。
モノクロ作品が多く、全体的にシュールでけだるい雰囲気の中、くだらない冗談が飛び交う、というのが特徴です。

Wikipediaを見てみると、こんなことが書いてあります。
ジム・ジャームッシュの来歴(Wikipedia)

オハイオ州カヤホガフォールズに生まれた。ドイツ、アイルランド、チェコの血を引くヨーロッパ系アメリカ人の家系で、母親は地元紙で映画や舞台などの批評家をしており、父親はグッドリッチに勤務する会社員だった。幼少期からB級映画やテレビ、芸術に親しんだジャームッシュは、高校を卒業するとシカゴへ移住。ノースウェスタン大学へ進学してジャーナリズムを専攻した。だがすぐにコロンビア大学へ編入して作家を目指すが、パリへ移って10カ月過ごした。その後ニューヨークへ戻り、ニューヨーク大学大学院映画学科修了。1980年の処女作『パーマネント・バケーション』で注目される。同作は大学の卒業制作作品であるにもかかわらず劇場公開された。1984年の第二作『ストレンジャー・ザン・パラダイス』が、その独特のユーモアと、新鮮な演出で絶賛され、カンヌ国際映画祭カメラ・ドールを受賞。ジョン・セイルズとともに「ニューヨーク・インディーズ派」の若手映画監督として注目を浴びる。

なんだかやたら色んな大学行ってんなあというのが率直な感想です。
10年以上前ですけど、初めてこれを読んだ時、驚いたんですよ。
「外国人の映画監督って、こんなにびっちり大学行ってんのかよ」と。
それが言いたくて引用しました。だって、パーマネント・バケーションが卒業制作なんですよ?変な感じがします。
力の抜けた、シュールな映画を撮る人も、きっちり勉強してるんだな、と。
外国の人には普通の感覚みたいですね。日本だと、芸術系の人がずっと学校で勉強しているイメージってないですよね。むしろそうであって欲しくない、みたいなのもあるし。

久しぶりにWikipediaを見て気付いたんですが、マンガの「BECK」に出てくるんですね。ジャームッシュがモデルのキャラクターが。知りませんでした。

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主な監督作品

  • パーマネント・バケーション Permanent Vacation (1980) ※卒業制作での作品だが、複数の国で公開された。
  • ストレンジャー・ザン・パラダイス Stranger Than Paradise (1984) ※カンヌ国際映画祭カメラ・ドール
  • ダウン・バイ・ロー Down by Law (1986)
  • ミステリー・トレイン Mystery Train (1989) ※カンヌ国際映画祭芸術貢献賞
  • ナイト・オン・ザ・プラネット Night on Earth (1991)
  • デッドマン Dead Man (1995)
  • イヤー・オブ・ザ・ホース Year of the Horse (1997)
  • ゴースト・ドッグ Ghost Dog: The Way of the Samurai (1999)
  • 10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス Ten Minutes Older: The Trumpet (2002)
  • コーヒー&シガレッツ Coffee and Cigarettes (2003)
  • ブロークン・フラワーズ Broken Flowers (2005) ※カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ
  • リミッツ・オブ・コントロール The Limits of Control (2009)
  • オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ Only Lovers Left Alive (2013)

おすすめ作品

私が好きな作品を挙げていきます。
小難しい、ダルいやつが多いので、観やすいやつを挙げてみました。これが好きだったら他のも是非観て下さい。
初期3部作はマストと思いますが、思春期とか大学生、カッコつけたいと思ってる年頃じゃないと観るのは辛いかもしれません(笑)

おすすめその1

ナイト・オン・ザ・プラネット Night on Earth


これ、なんで邦題がこうなっちゃたんでしょうね。「ナイト・オン・アース」で良くね?と思うんですが。
語呂?「ザ」を付けたかったんでしょうか。誰か知っている人がいたら教えて下さい。

オムニバスです。
ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキの街を舞台にした5つの話。
どれも街の雰囲気が良いです。全部タクシードライバーとお客さんの話で、淡々と進みます。
出演者は、ウィノナ・ライダー、ジーナ・ローランズ、アーミン・ミューラー・スタール、ベアトリス・ダルなどなど。ロベルト・ベニーニ、ロージ・ペレス、ジャンカルロ・エスポジートも出演しています。
私は一発目のウィノナ・ライダーのやつが好きです。ガンガンタバコを吸ってる様が格好いいんです。チェーンスモーカーどころじゃない(笑)
観てるとタバコを吸いたくなります。
最後のヘルシンキの人気が高いように思います。バカバカしいんですよ、とても。

おすすめその2

コーヒー&シガレッツ

これもオムニバスです。
出演者は、トム・ウェイツ、イギーポップ、解散しちゃいましたけどホワイト・ストライプスの2人、ロベルト・ベニーニなどなど。
コーヒー飲んで、タバコを吸いながら、どうでもいい話を繰り広げる映画です。とても面白いです。
ひとつひとつが短いです。3分くらいのもあります。そして特にオチがなかったりします(笑)
この映画、発表は2003年なのですが、撮った時期は様々で、中には1986年のあるんです。でもそこには統一した雰囲気があるのがすごいです。
日常で流れるちょっと気まずい空気とか、街とか職場で変な人を見つけた時に感じるあれ。そういうのについつい反応してしまう人にはかなりオススメです。登場人物の仕草とか、会話の内容にニヤニヤが止まらないはず。
なんとなく、とくに観たいのもないけど映画でも観るかーって時に。意味なんてありません。楽しめます。

おすすめその3

デッドマン

この映画は、詩人ウィリアム・ブレイクへのオマージュ作品となっていて、至るところで引用が出てきます。
若き日のジョニー・デップが出演。本人もお気に入りの作品だそうです。
西部劇で「死」がテーマ。
主人公は会計士の仕事を求めて、マシーンという街に訪れます。しかし仕事は得られず、騒ぎに巻き込まれ傷を負い、濡衣まで着せられ、逃亡。途中インディアンに命を助けられ共に旅を始めます。
物語が進み、腰抜けだった主人公が殺し屋へと変貌していく様が圧巻。
ニール・ヤングの音楽が映像に合っていてめちゃくちゃかっこいいです。

初期三部作


上の3つは取っ付き易いかなと思って選びましたが、本当はこっちを最初に観て欲しいです。
パーマネント・バケーション
ストレンジャー・ザン・パラダイス
ダウン・バイ・ロー
が入っています。

ミステリー・トレイン


永瀬正敏が出演しています。

ゴースト・ドッグ

イヤー・オブ・ザ・ホース

ブロークン・フラワーズ

リミッツ・オブ・コントロール

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ

ジム・ジャームッシュの映画は一度気に入ってしまうと、観れば観るほどハマっていくと思います。
普段、監督で映画を選んだりしない人こそ、是非。